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ヒューリック、アドバンスと〝非FIT〟発電所開発に着手

『RE100』に活用

不動産大手のヒューリック(東京都中央区、吉留学社長)は2月20日、太陽光発電所の開発やEPC(設計・調達・建設)を手掛けるアドバンス(東京都千代田区、渋谷君美義社長)とFITを活用しない〝非FIT〟の太陽光発電所開発で協業すると発表した。2020年から順次稼働させる方針だ。

同社は昨年11月、再生可能エネルギー100%での事業運営を目指す国際イニシアチブである『RE100』に加盟。他社の再エネ電力や再エネ証書を使わず、25年までに100%自社所有によるRE100の達成を宣言した。

具体的な再エネ電力の調達法については、グループ会社で小売電気事業者であるヒューリックプロパティソリューションとも連携し、自己託送制度を利用した非FIT太陽光発電が中心となるようだ。アドバンスとは事業パートナーとして、非FIT太陽光発電所の共同開発で合意した。

同社執行役員の田中延芳技術環境企画部長は、「現在の電力契約と同等以下で再エネ電力を調達する」としたうえで、「現時点で非FIT発電所開発の難しさは感じていない」と自信を見せる。

同社はこれまでにFITを活用した太陽光発電所を3ヵ所所有しているが、25年までのRE100達成には使わない。いずれもアドバンスがEPCを担ったほか、非FIT太陽光発電所の開発も「アドバンス以外との協業は考えていない」(田中部長)という。まずは20年内に本社ビルと子会社の事業所の使用電力を賄う非FIT太陽光発電所の稼働を目指す。

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