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東電系、住宅用太陽光と蓄電池の無償設置開始

電力料金のセット割も

東京電力グループのTEPCOライフサービス(東京都千代田区、篠田拓社長)は2月、住宅用太陽光発電設備や蓄電設備の無償設置サービスを開始した。夜間の電気料金を割り引く独自の電力料金プランも用意し、全国へ拡販する。

同社が開始した無償設置サービスは、リース方式で住宅用太陽光発電設備や蓄電設備を設置するというもの。最終顧客は、定額のリース料金を毎月支払えばよく、初期費用の負担がない。契約期間は10年で、期間満了後は設備を無償で譲受できる。

同社は同サービスに先駆けて、基本料金がない従量料金のみの電力料金プランの提供を始めているが、今回の新サービス開始に合わせ、夜間の電気料金を割り引くセット割引制度を新たに設けた。夜間料金の割引率は、太陽光発電設備の利用で10%、両方を利用すれば20%となる。

TEPCOライフサービスは、最終顧客とリース契約を交わすが、サービスの提案は協力企業を通じて行う。太陽光発電設備や蓄電設備のメーカーや機種は原則問わない。サービス開始にあたり、SIソーラーとの協業を発表。SIソーラーはテスラ製の蓄電設備を活用する予定だ。

同社は東京電力ベンチャーズの完全子会社で、2018年7月に設立された。篠田拓社長は、「一般消費者向けに価値あるサービスを提供することが目的だ」とし、「まずは電力、太陽光発電、蓄電池を揃え、スタート地点に立てた」という。電力小売り事業ではビックカメラとも協業している。

サービス名は、無償設置のうち、住宅用太陽光発電設備が『ゼロからソーラー』、蓄電設備が『ゼロからでんち』。電力料金プラン名は『ゼロからでんき』で、現在の対応エリアは東京電力と関西電力管内。4月以降は沖縄を除く全国に広げる予定だ。

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