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千葉エコ、清水建設と営農発電事業で協業

営農用太陽光発電のコンサルティングを手掛ける千葉エコ・エネルギー(千葉市稲毛区、馬上丈司社長)は2019年12月、ゼネコン大手の清水建設と千葉市に営農用太陽光発電所を建設したと発表した。発電した電力は新電力事業も行う清水建設が需要家に供給していく。両社で地域密着型ビジネスモデルの構築を目指す。

千葉エコは設計や申請を担い、今後はO&M(管理・保守)を請け負う。太陽光発電所を建設したのは清水建設で、清水建設は発電事業も行う。

千葉エコの馬上社長は、「もともと当社が保有する営農用発電所の電力を清水建設さんに購入してもらっていた。清水建設さんが営農発電所の建設に関心をお持ちだったことが今回の話に繋がった」と話す。

稼働した太陽光発電所の直流出力は60kWで、うち30kW分は両面発電パネルが設置してある。「発電量や作物の生育状況を比較していく」(馬上社長)という。

発電設備の下部農地では、千葉エコが40%出資する農業法人つなぐファームがニンニクを栽培する。

千葉エコの馬上社長は、「付近にニンニクの栽培農家がいなかったことに加え、加工すれば付加価値が向上することからニンニクを選んだ。国産ニンニクの販売価格は1㎏あたり1000円程度だが、黒ニンニクに加工すれば3000~5000円になる」と説明する。

千葉エコは、発電事業者や需要家を招待する農作業体験ツアーや作物のオフィス街販売を計画している。

千葉エコの馬上丈司社長(左)と清水建設那須原常務執行役員

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