PCSから蓄電設備、超軽量パネルまで

GOODWEの脱炭素ソリューション

PCS世界大手の中・GOODWEが、脱炭素化に資する機器を続々と開発した。PCSに加え、蓄電設備や超軽量パネルまで提供し、〝脱炭素ソリューション〟を展開していく狙いだ。

世界有数の分散型PCS(パワーコンディショナ)メーカーであるGOODWEは、世界100ヵ国以上の国・地域に累計52GW、200万台を超えるPCSを出荷してきた。特に欧州向けの出荷は好調で、2023年には蓄電池用PCS販売シェアでドイツ国内トップ3に入ったほか、豪州では太陽光発電用と蓄電池用を含めたPCSの市場占有率で2位になったという。

日本では、20年秋の日本法人設立を機にPCSの供給を開始。主に定格出力33‌kWと40‌kWの『SMTシリーズ』を販売し、出力抑制などに対応した制御装置を準備しているほか、定格出力125kWの『GTシリーズ』の発売も予定している。いずれも新設の太陽光発電所だけでなく、リパワリング(改修による出力増)や交換時にも使えるPCSである。

同社は、中国国外で初の生産拠点となるベトナム工場の完成を24年3月に控えるなど、PCS生産を拡げているが、実は単なるPCSメーカーではない。脱炭素化への潮流を受け、様々な製品を開発し、提案の幅を広げているのだ。