PCSから蓄電設備、超軽量パネルまで

GOODWEの脱炭素ソリューション

蓄電設備本格販売へ

GOODWEジャパンの伊里奇カントリーマネージャー

同社日本法人、GOODWEジャパンの伊里奇カントリーマネージャーは、「当社は、PCSにとどまらず、脱炭素化を可能にするトータルソリューションを提供できるようになりました。蓄電池の容量帯などを含め、日本のお客様に最適なソリューションを提供できるように製品も開発しています」と語る。脱炭素提案に向け、PCS以外の機器を相次いで開発したのだ。

その一つが、蓄電設備だ。同社は、直流リンク型の産業用蓄電設備を開発し、定格出力50‌kWまたは100kWの三相ハイブリッドPCSと蓄電容量101kWh~156kWhのリン酸鉄系リチウムイオン蓄電池モジュールで構成した。いずれも自社工場で生産し、すでに欧州をはじめ、世界各地へ出荷している。

伊里奇カントリーマネージャーは、「定格出力30‌kW、蓄電容量60‌kWhの蓄電設備も用意しています。中型蓄電設備はBCP(事業継続計画)対策や二酸化炭素排出量の削減などに役立つので、日本の法人用蓄電設備に適しています。価格にも自信があるので、お客様にとっては、費用対効果が見込める製品です」と話す。

また、同社は住宅用蓄電設備の発売に向け、準備を進めている。定格出力5.5‌kWの単相ハイブリッドPCSに蓄電容量9.6‌kWhまたは12.8kWhのリン酸鉄系リチウムイオン蓄電池モジュールを組み合わせた設備で、すでにエコーネットライト認証を取得。24年内には系統連系に関するJET(電気安全環境研究所)認証も取得する見通しだ。