安全確保への飽くなき挑戦 ファーウェイ住宅用蓄電設備の設計思想

PCS世界大手のファーウェイが住宅用蓄電設備に様々な安全機能を搭載させている。安全を重視する同社の設計思想に迫った。

ファーウェイ(華為技術)は、かねてより安全対策を徹底してきた。出力4.95‌kWのPCS(パワーコンディショナ)、『SUN2000−4.95K−LB0−NH』をはじめ、2025年に発売した住宅用蓄電設備、『LUNA2000−7/14/21−NHS1』や、オプティマイザの『MERC−600W−PA0』まで、優れた安全機能が搭載されている。

たとえば、太陽光パネル側で発生し得る直流アークによる火災事故への安全対策として、PCSに導入されているAFCI(アーク障害保護装置)機能。ジャンクションボックスの不良や非互換性コネクタの使用、ケーブルの経年劣化などによって直流アークが発生した際、特有の電磁波を検知して0.5秒以内に自動で直流側の回路を遮断するというもので、定評がある。なおAI(人工知能)などを用いてファーウェイが独自に開発したオリジナルの技術であるだけに、他社の製品には搭載されていない。

7kWhずつ最大42‌kWhまで蓄電容量を増設できる住宅用蓄電池についても、安全対策は十分に施されている。発火しにくいリン酸鉄系リチウムイオン蓄電池セルの採用はもとより、ファーウェイはセルを覆う筐体の強度を高めた。運搬中の偶発的な車両の衝突事故なども想定し、筐体には5tの荷重試験に耐えられる強度を持たせたのである。

加えて、ファーウェイは防塵・防水性能を示す保護等級をIP66まで高めた。蓄電池は外置きで風雨に晒されるため、寒冷地対応もちろん、昨今の暴風雨による水害も想定して耐性を強めたのである。蓄電池には筐体が40cm浸水しても72時間以内であれば耐えられる設計が施されている。