蓄電所の設備基礎に新たな選択肢

地盤保証付きUPG設計のススメ

カメイとの連携で長期の地盤保証を付与

カメイの荒井克彦建設事業部長

さらにUPG設計の特徴と言えるのが、協会が設計審査や品質確認の仕組みを講じているゆえに、長期にわたる設備基礎の地盤保証を受けられる点だ。というのも、当初から住宅向けを想定していた設計技術だったため、本格普及に向けては長期保証が必要だったのだ。

そこで協会は東北を地盤とする大手商社で損害保険大手の代理店かつ土木・建設工事の知見も有するカメイと連携。カメイの荒井克彦建設事業部長は、「住宅の地盤改良体を再利用していきたいという考え方に我々も共感し、保証の設計を含む普及に向けた仕組みづくりに参画しました」とし、住宅向けでは26年6月から、蓄電所向けでは8月から大手損保会社の保険を活用した協会の地盤保証の付与が可能になった。

具体的には、協会員による施工で所定の設計・施工・保証条件を満たした案件に対し、協会が最大10年間の地盤保証を提供する。制度には大手損保会社の保険を活用しており、保険の支払い限度額は1事故あたり1回につき最大1億円。保証・保険の適用には、対象範囲や免責などの条件があり、協会による設計審査や品質確認、台帳管理なども必要となる。系統用蓄電事業は事業期間が長期にわたるうえ、将来収益の不確実性も高いだけに、こうした長期保証は融資を行う金融機関の安心感にもつながるに違いない。

同協会の石本代表理事は、「保証費にはUPG設計で削減できた施工費の一部を充ててもらえればと思います」としたうえで、「カメイさんとの連携のもと、当協会では地盤調査から構造計算まで一気通貫で提供することができます。特に地盤の状況を事前に把握することは施工の効率化などにも直結しますので、事前に現況測量や地盤調査、搬入路調査などを行う『先行調査パッケージ』も用意しました。ぜひご利用ください」と話す。

UPG設計でキャストイン工法を採用した時の設置イメージ