ファーウェイ、オプティマイザ21年末発売へ

PCS世界大手の中・ファーウェイが2021年末にオプティマイザを発売する。再生可能エネルギー電源の普及が進むなか、新製品を拡販する狙いだ。

オプティマイザの外観SUN2000-600W-P

オプティマイザは、MPPT(最大電力点追従)機能を有する直流変換機である。MPPTとは、電流と電圧の積である発電量が最大になるよう電流と電圧を最適化する機能で、一部の影がかかった太陽光パネルによって直列に接続されたパネル群の発電量が落ち込むのを抑える効果がある。それゆえ、パネル群の少ない大型PCS(パワーコンディショナ)を採用しているメガソーラーや頻繁に影がかかる太陽光発電所にオプティマイザを導入すると、発電量が向上する。

ファーウェイ(華為技術)は分散型PCSの製造技術を活かしてオプティマイザを開発。2017年に出力375W品を、20年には同450W品をそれぞれ発売し、中国を中心に海外で拡販。両製品をこれまで約50万台販売してきた。そして21年末、満を持して日本でオプティマイザを売り出す。発売するのは、出力600Wの新製品である。

ファーウェイ・ジャパンデジタルパワー事業部のプロダクトディレクターの秦文氏は、「日本では自家消費用の太陽光発電設備の導入が進んでいますが、なかには日中に長く影がかかる屋根もあります。影の影響を最小限にするオプティマイザは不可欠な製品です」と語る。

一部にだけオプティマイザを導入する設計も可能である