Products Review

リコー

色素増感太陽電池搭載品を相次ぎ発売

色素増感太陽電池で動くワイヤレスマウス(左)と、『RICOH EH 環境センサーD101』(右)

リコー(山下良則社長)はこのほど、自社開発した固体型色素増感太陽電池を搭載したワイヤレスマウスをビフレステック(東京都文京区、鈴木敏雄社長)と共同で開発、10月1日より数量限定で発売した。

リコーが開発している固体型色素増感太陽電池は、照度の低い室内光でも発電する特徴を持つ。そこで同社は、今回発売したワイヤレスマウスに、一次電池の代わりとして、色素増感太陽電池を蓄電池であるリチウムイオンキャパシタとともに搭載。満充電状態だと約18時間動作し、1日1時間程度のパソコン操作であれば、充電不要でマウスを利用できるという。

本体重量は60gと軽量で持ち運びやすく、充電切れの場合には付属のマグネット式USB充電ケーブルを用いた急速充電も可能である。販売価格は税別1480円。1万個限定で、同社のオンラインストアを通じて販売している。

また、同社は10月8日にも固体型色素増感太陽電池を搭載したセンサ端末を発売した。温度や湿度、照度、気圧、内蔵リチウムイオン電池の電圧値を計測できる端末で、データ転送時などに電力を供給する電源用として色素増感太陽電池を採用した。

遠隔地でも現場環境を把握でき、電池の交換や廃棄する必要がなく、取付時に電気工事や配線が不要なので、工場や倉庫、オフィスなどにも設置しやすい。測定間隔300秒で常に200ルクス以上の照射がある場合、電池交換なしで24時間365日測定可能だという。

センサ端末のほか、センサで取得した情報をパソコン端末に送る中継器や管理ソフトも揃える。

食品スーパーや商業施設の温・湿度管理、工場・倉庫の作業現場の環境測定などでの採用を想定しているようだ。

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