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ネクストエナジー・アンド・リソース

低重心置き基礎架台発売 最大瞬間風速70m/sに対応

太陽光関連機器メーカーのネクストエナジー・アンド・リソース(長野県駒ヶ根市、伊藤敦社長)はこのほど、最大瞬間風速70m/sに耐え得る低重心置き基礎架台を開発、2020年10月20日より販売を開始した。

最大の特徴は、最大瞬間風速70m/sに耐える耐風速性能を実現したこと。太陽光パネルの外周を流線型のコンクリートブロックで囲い、風を逃がす構造を施すことで耐風速性能を高めた。耐風速性能試験を実施したところ、正面風速と側面風速のいずれも実風速70m/s以上で10秒以上の安定性を確保できたという。

同社開発部の竹山正樹部長は、「台風の大型化など異常気象が増えており、本州に最大瞬間風速60~70m/s級の強風が起こる可能性は高まっている。より多くの場所に太陽光発電を設置するためにも高い耐風速性能を持つ架台は必要だ」と話す。同社の低重心置き基礎架台は、建物の高さ60m以下、基準風速38m/s以下、地表面粗度区分Ⅱ~Ⅳの場所が設置可能範囲となるため、臨海部にある工場や倉庫などでも太陽光発電設備が導入できそうだ。また、構成部材の重量が25kg以下と軽く、人力での施工が可能。屋根にかかる負荷は約60kg/㎡で、アンカーで固定せずに置くだけなので防水層を傷つけない。そのため、設置後の移動や原状復帰も簡単だ。最小ユニットはパネル2枚。設置角度は5度である。製品保証は15年。パネル点検や交換時などに使える移動式台車も開発済みだという。

商品部商品企画課の内山雄司課長は、「自家消費目的で屋根上に太陽光パネルを設置する案件が増えていくなかで、耐風速に対する安全性や信頼性の重要度は高い。現場の声をフィードバックしながら拡販していきたい」と語る。

なお低重心置き基礎架台の名称は『UNIFIX(ユニフィックス)』。パネルやパワーコンディショナなどを含めた設備一式での提供が基本となる。

低重心置き基礎架台『UNIFIX』

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