オムロンソーシアルソリューションズ
全量自家消費用の保護継電器発売へ 高圧受電施設の対応可能に
オムロン100%子会社のオムロンソーシアルソリューションズ(細井俊夫社長)は2020年11月、太陽光電力の全量自家消費用保護継電器を21年2月に発売すると発表した。RPR(逆電力継電器)とOVGR(地絡過電圧継電器)などを一体にした製品で、高圧受電施設の自家消費需要を取り込む。
同社は20年6月に発売した低圧受電施設向けの全量自家消費用PCS(パワーコンディショナ)と組み合わせることで、高圧受電施設の全量自家消費に対応できる保護継電器を開発。RPRとOVGR、OVGR用のバックアップ電源、電力計測器を一体化した。施設の受電点での電力消費量を計測し、PCS出力を自動制御できる機能も持たせた。およそ99%の精度で電力使用量を追従できるという。太陽光電力を単相設備から使い、消費し切れない場合は三相設備で使える。
複数の機器を一体化することで設置場所の省スペース化や施工の簡略化に寄与する。3年間で8000台の販売を目指す。外形寸法は高さ138㎜×横149㎜×奥行き69.5㎜。