戦う地域新電力【西日本】
活路は非FITとPPAか 地域新電力の新事業モデル
市場価格急騰の影響で新電力会社の財務が悪化している。だが、再エネに活路を見出し、新たな事業モデルの構築に動く企業もある。奮闘する西日本の地域新電力会社に迫った。(本誌・川副暁優)
2020年末から21年1月にかけてのJEPX(日本卸電力取引所)価格の急騰で、多くの新電力会社が厳しい経営を余儀なくされたが、西日本の地域新電力会社も例外ではなかった。
新電力おおいた(大分県由布市)は、年々業績を伸ばし、2021年3月期は売上高約12億円で、約1億円の最終黒字を見込んでいたが、山野健治社長によれば、「(市場調達価格の急騰で)概ね4億円の損失、赤字幅は3億円に膨らんだ」。
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