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AIKOとアップルツリーが共同開発

住宅用太陽光パッケージ『AA PREMIER』の魅力

バックコンタクト技術を搭載した高効率パネルを武器に世界各地で販売実績を伸ばすAIKO。日本では有力な再エネ商社、アップルツリーと開発した住宅用太陽光発電パッケージの売れ行きが好調のようだ。その魅力に迫った。

AIKOの日本法人、アイコエナジージャパン(東京都港区、臧啓鵬社長)は2024年4月末、有力な再生可能エネルギー商社のアップルツリー(東京都大田区、南谷幸男社長)と共同で住宅用太陽光発電パッケージ『AA PREMIER(ダブルエー・プレミア)』を開発、日本の住宅用太陽光発電市場に本格参入した。

このパッケージは、太陽光パネルやハイブリッドパワーコンディショナ、蓄電池といった必要な機器を一式まとめたもので、機器単体の長期保証だけでなく、20年のシステム保証も付与されている。販売開始から1年半が経ち、売れ行きは好調な様子だが、その要因の一つは、AIKO製の太陽光パネルにあるようだ。

というのも、AIKOの太陽光パネルはABC(オールバックコンタクト)技術など最先端技術が搭載された製品なのである。ABC技術とは、通常はパネル表面にある配線を全て裏面に集約させたもので、受光面の拡大による発電性能の向上が見込めるうえ、表面に配線がないために意匠性の高い外観も得られるという特徴を持つ。

しかも、AIKOはセル単位で出力を最適化する独自技術も搭載。もし部分影などで一部のセルの出力が落ちても、他のセルへの影響を最小限にとどめられるというもので、発電量の低下を抑えられるとともに、ホットスポットによる温度上昇を抑制する効果もあるために安全性の向上にも寄与しているのだ。

実際、パッケージに採用されている標準タイプの太陽光パネルは、54セル搭載品で、出力が460W、変換効率が23.1%と高い。限られた屋根面積でも高い発電量を得られるほか、裏面に黒色バックシートを用いたことで外観が全面黒色になる点も好評だ。

なお、この標準タイプのパネルについては年内に新製品を投入する予定だ。セル同士の隙間をなくして受光面をさらに拡げる『フルスクリーン技術』を新たに搭載し、出力が480~485Wに、変換効率が24%台に上昇する見通しである。

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