激動する再生可能エネルギー市場 大予測2020

「再エネ電力の価値を高めたい」

NTTアノードエナジー 谷口裕昭 取締役経営企画部長兼パートナー開発部門長

NTTグループでスマートエネルギー事業を推進するNTTアノードエナジー。11月には中期ビジョンを公表し、事業を本格始動させた。NTTスマイルエナジー社長なども歴任した谷口裕昭取締役に聞く。

──2019年6月に設立されたが、狙いや位置づけは。

NTTグループでは、ICT(情報通信技術)を中心に社会的課題の解決を目指してきたが、ここに来てエネルギーに関わる社会的課題の解決に取り組むべき時期が訪れた。たとえば、地球温暖化対策やそれに伴う再生可能エネルギーのさらなる活用。昨今多発する自然災害を受け、系統の電力が途絶えた時の耐災性、いわゆるレジリエンス性の向上も課題の一つだ。

そこで我々はICTとともに再エネや蓄電池など分散型エネルギー源を活用し、従来の電力系統を補完する新しい仕組みを構築することで、社会的課題の解決や新たな価値の創造につなげたい。それらは地方創成にも役立てるはずだ。

6月の設立後、10月までにエネットとNTTスマイルエナジーを子会社化し、企業理念や中期ビジョンも制定した。(NTTと東京電力の合弁会社)TNクロスはまだ事業会社ではないが、事業化後には当社の傘下に移る予定だ。

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