eye sight

PCS国内大手らが EV関連事業に本腰

EV関連設備、続々

ニチコンが6月に売り出した産業用蓄電設備。太陽光パネルと蓄電池、V2X設備間を直流で連携できる

ニチコンはEV関連事業を立ち上げ、22年から続々と新製品を市場へ投入した。同社は太陽光発電設備と蓄電池、V2H(車から住宅への電力供給)設備を1台で制御できる住宅用の多機能型PCS(パワーコンディショナ)をいち早く製品化し、22年4月には性能を向上させた新製品を発売。6月には初めて多機能型PCSと蓄電池、V2X設備を組み合わせた産業用蓄電設備を売り出した。

ダイヤモンドエレクトリックホールディングスも東京電力ホールディングスとV2H設備の制御まで可能な多機能型PCSを開発し、22年度内の商用化を目指している。さらに同社は、住宅用蓄電設備の販売を8月に開始するトヨタ自動車向けに太陽光発電設備と蓄電設備を1台で制御できるハイブリッドPCSとDC−DCコンバータの供給を開始した。トヨタの蓄電設備はEVなどのコンセントからも充電できる仕様で、停電時に電動車に蓄電された電力を住宅で使用できる点が特徴だ。

EVの利用者が増えるなか、関連設備の需要も日増しに伸びている。メーカーの動向に注目だ。

ダイヤモンドエレクトリックホールディングスが東京電力HDと共同開発した多機能型PCS搭載の新蓄電設備

eye sight を読む

一覧を見る