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千葉・水上メガソーラー事故、主因は「アイランド形状」

2019年に発生した千葉県山倉ダムの水上メガソーラー事故の調査結果が明らかになった。「アイランドの形状」が主因とされた。(本誌・岡田浩一)

東京センチュリーと京セラの合弁会社で太陽光発電事業を手掛ける京セラTCLソーラーは20年4月1日、19年9月に発生した千葉県山倉ダムの水上メガソーラー発電所の火災事故に関する調査結果を、経済産業省の専門会議で報告した。

同社は事故の原因の1つに水上用架台を連結したアイランドの形状を挙げた。

一般にアイランドは、形状が複雑な「複合形」と、単純な長方形の「矩形」に大別される。複合形の場合、アイランド外周部に配置するアンカーの向きが、たとえばある直線部分では東向きにしか設置できずに、南から強風を受けた際にアイランドに偏荷重がかかり、応力集中が発生するリスクが高いことが分かった。

同社は、事故に遭った水上メガソーラーが複合形だったため、台風による強風の影響から一部のアンカーの受け待ち荷重が過大になり、アンカー抜けにつながったと報告。そのうえで、水上メガソーラー再稼働への事故防止対策として、アイランドを複数の矩形にする方針を示した。

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