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20年度上期FIT入札、254件368MWが落札

低炭素投資促進機構は2020年11月6日、20年度上期のFIT入札の結果を公表した。254件、368MWが落札した。最低落札単価はkWhあたり10.00円で、加重平均落札単価は同11.48円だった。(本誌・楓崇志)

今回で6回目となる太陽光発電のFIT入札は、出力250kW以上に対象範囲を拡大し、募集容量を750MWに設定した。これまで同様に事前非公表としていた上限単価は、20年度の50kW以上250kW未満の事業用太陽光発電の売電単価と同じkWhあたり12.00円だった。

入札参加資格の審査に提出された事業計画数は346件526.57MW。そのうち入札参加資格を得たのは321件465.15MWで、実際に応札したのは255件368.87MWだった。最終的な落札数は254件368.37MWだった。1件あたりの発電出力では最小が297kWで、最大は68.64MW。20件以上を落札した事業者も複数あった。

落札単価は、最高が上限と同じkWhあたり12.00円で、最低が同10.00円。加重平均単価は同11.48円だった。前回の19年度下期入札では、最低が同10.99円、加重平均単価が同12.57円であったことから一定の価格低減効果はあったようだ。

ただ、入札前の事業計画提出段階でも募集容量の750MWに届いておらず、実際の入札で不落となったのも僅か1件約0.5MWのみ。上限単価が現行のFIT単価と同額に設定されたこともあり、上限近くに張り付いた案件も多く、122件約121MWが11.95円以上で落札できていた。

太陽光発電の20年度上期入札は当初、5月1日に事業計画の受付を開始、8月11日から入札を募集し、8月31日に結果を公表する予定だったが、コロナ禍の影響で延期。審議会での議論を経て、6月12日から事業計画の受付を開始し、10月19日から入札を募集、11月6日に入札結果を公表する日程に変更していた。

次回の20年度下期入札は、事業計画の受付が締め切られており、12月8日から入札募集が始まる。12月25日に結果が公表される予定だ。募集容量は上期入札と同じ750MWとしている。

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