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中ロンジ、パネル出荷20GW超で世界首位に

太陽光パネル世界大手の中・ロンジが2020年の太陽光パネル出荷量で世界首位の座についた。世界各国にパネルを23GW程販売した模様だ。(本誌・平沢元嗣)

セルからパネルまで生産する江蘇省泰州市の工場

ロンジ・グリーンエナジー・テクノロジーは2020年12月21日、20年1~11月までの太陽光パネルの出荷量が20GWを超えたことを明らかにした。通年の出荷量は正式に発表していないが、23GW程度に達した模様だ。パネル出荷量世界トップを走り続けた中・ジンコソーラーをはじめ、競合他社のなかに20GW以上パネルを販売したメーカーが存在しないことから、ロンジが世界一を達成したと見て間違いないだろう。

2000年に半導体原料メーカーとして創業した同社は、長く単結晶シリコンインゴットやウエハの製造を手掛け、14年から太陽光パネルの製造を開始、以来右肩上がりで出荷量を伸ばしてきた。

ともあれ、同社の昨今の勝因は、早くから単結晶型パネルの可能性を見出し、技術力と競争力の両面で優位性を発揮してきた点だろう。かつて太陽光パネルの主流は多結晶型で、高性能ながら割高な単結晶型は傍流だったが、ロンジは11年に単結晶シリコンウエハの生産で世界首位につくと、14年には単結晶シリコンインゴットからパネルまで一貫生産する体制を構築。20年末時点で、単結晶シリコンウエハ75GW、単結晶型パネル30GWに及ぶ年産体制を築いた。高性能かつ価格競争力のある単結晶型パネルを拡販し、単結晶型のシェアを押し上げたのだ。

中国市場の拡大も追い風となったようだ。中国政府の導入抑制策により、18年から中国の太陽光発電市場は2年連続で縮小したが、20年は拡大に転じ、年間導入量は前年比33%増の40GWに達した。ロンジは国別出荷量を公表していないが、中国国内への出荷割合は大きいようだ。

ただ、21年以降もロンジが独走するとは言い切れない。出荷量世界一の座を譲ったジンコも20年は前年比約37%増の20GW弱に及ぶパネルを各国に出荷した。ロンジと同様にパネルの年産能力は20年末時点で30GWに達する。中・JAソーラーや加・カナディアン・ソーラーも30GW規模の年産能力を備えるべく設備投資を進めており、中・トリナ・ソーラーを加えた5社だけで世界の需要を賄えるほどだ。パネルメーカーの競争は激化している。

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