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静ガスグループ、イクトとO&M会社設立

静岡ガスの工事・保守子会社、静岡ガス・エンジニアリング(静岡県富士市、 小嶋大輔社長)は2022年8月4日、太陽光発電所開発のイクト(静岡県袋井市、平井辰憲社長)と太陽光発電所のO&M(管理・保守)会社を設立した。30年までに契約量200MW規模を目指す狙いである。

両社は、静岡ガス・エンジニアリング80%、イクト20%の出資比率で資本金1000万円の合弁会社、『SGIメンテナンス』を設立した。

新会社では、地上設置型の太陽光発電所をはじめ、公共施設や工場の屋根などに設置された太陽光発電設備のO&Mを行う。太陽光発電所の発電状況を常時管理しつつ、数ヵ月から1年単位で定期点検を実施する。太陽光パネルの破損や配線異常の有無、発電効率などを確認するほか、破損部を修繕する。 

静岡ガス・エンジニアリングは実務を担い、イクトは太陽光発電所の開発と合わせてO&Mを提案し、顧客を開拓する。まずは静岡ガスグループが持つ計約8MWのO&Mを実施しつつ、徐々に受注量を増やしていく方針だ。

新会社設立の経緯について、イクトの平井社長は、「静岡ガス・エンジニアリングさんとは、太陽光発電所の開発で協業していたこともあって、今回声をかけていただいた」としたうえで、「30年までにO&M契約量を200MW規模まで増やしたい」と意欲を示した。

静岡ガスグループは、30年までに再生可能エネルギー電源を200MWまで開発する計画だ。O&Mの新会社を設立することで、業務の集約化とコスト低減を図る狙いである。

イクトは太陽光発電所の設計・施工を強みにFITを活用しない太陽光発電所を開発しており、28年までに500MWに及ぶ開発を計画。新会社の設立で開発からO&Mまでの一貫体制を整えた。

22年8月に新会社を設立したイクトの平井辰憲社長(左)と静岡ガス・エンジニアリングの小嶋大輔社長

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