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双日、住宅用蓄電設備販売へ

台プラと協業

総合商社の双日はこのほど、台湾の蓄電池メーカー、台湾プラスチックと協業して住宅用蓄電設備を販売する方針を示した。太陽光商材の商流を活かし、2023年1月を目途に発売する予定だ。

双日は22年7月、台プラの日本法人、台湾プラスチックジャパンニューエナジーと日本市場での住宅用蓄電設備販売に関する総代理店契約を締結。子会社の双日建材を通して住宅用蓄電設備を住宅メーカーや工務店のほか、電材商社や販売店へ拡販する。

双日金属・資源・リサイクル本部資源リサイクル部兼金属原料部の森瀬旭担当部長は、「台プラさんとは化学分野で長い付き合いがあった。双方の狙いが合致したため、協業に至った」と話す。現在は、系統連系認証など各種認定の準備を行っているという。

双日が扱う製品は、蓄電容量12.2kWh、出力5.5‌kWのハイブリッド型蓄電設備だ。リン酸鉄リチウムイオン蓄電池が採用されており、同社によれば1.2万回の充放電サイクルが可能だという。HEMS(家庭内エネルギー管理システム)と併せて販売する。価格は検討中であるが、双日の森瀬担当部長は、「後発ゆえ、価格競争力を発揮していきたい」と語る。

蓄電池の外形寸法は、高さ1010mm、横580mm、奥行き300mmで、PCS(パワーコンディショナ)は、高さ800mm、横450mm、奥行き260mm。商品名は『FORMOSA』。

双日は、蓄電池事業に関して、原料供給から、二次利用、リユースやリサイクルを一貫して行う循環経済モデルの実現を目指している。今回の蓄電設備販売は、その一環である。今後は、台プラと使用後の電池回収やリユース、リサイクルでの協業も検討する。

双日が販売する住宅用蓄電設備

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