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デロイトトーマツ 中古太陽光発電所の売買支援開始

経営コンサルのデロイトトーマツコンサルティング(東京都千代田区、佐瀬真人社長)は2023年3月23日、中古太陽光発電所の売買を支援するサービスを始めた。ウェブサイトに発電所の情報を掲載し、買い手に提供する。中古太陽光発電所の取引を拡げ、流動性を高めていく。

同社は、売り手から得た太陽光発電所の情報を認定通知書と照合して精査し、専用のウェブサイトに掲載する。買い手からは月額税別10万円または年額税別100万円の利用料を得て売却単価・時期や設備容量、年間発電量から施工会社やO&M業者などの情報を提供する。

希望者には、太陽光発電所1ヵ所あたり20万円で、造成費用や保険業者の切替え可否、事故の有無のほか、固定資産額や所得税額といった追加情報を提供する。

さらに同社は、買い手の要望に応じて、事業性評価や太陽光発電所のDD(=デューデリジェンス、適正評価手続き)、法務に関する事業リスクの洗い出しを請け負い、太陽光発電所を評価・分析する。

価格交渉は当事者同士に委ね、取引成立時の成果報酬は請求しない。買い手は利用料を支払えば、複数の発電所の情報を閲覧でき、売り手は無償で発電所の情報を公開できる。

デロイトトーマツグループの山田圭介シニアマネージャーは、「中古太陽光発電所市場の調査依頼が多かったほか、従来の仲介サイトでは情報が不透明で買い手が購入し難い状況があったので、サービスを始めた」とし、「初年度は登録者数100社、数十案件の売買を目指す」と語る。

同社が開発した中古太陽光発電所の売買専用ウェブサイト画面。買い手は複数の発電所の情報を閲覧できる

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