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NTTファシリティーズ 再エネ関連事業を移管

NTTアノードエナジーに統合へ

NTTファシリティーズ(東京都港区、一法師淳社長)は2020年4月8日、太陽光発電など再生可能エネルギーに関する事業の一部をNTTアノードエナジーに移管すると発表した。NTTグループ内の再エネ関連事業を統合し、さらなる拡大を目指す。

同社が移管するのは、太陽光発電設備の第三者所有モデルを含め、再エネ電力を法人に供給する『グリーン電力販売事業』と、地方自治体などと連携して再エネを地域に供給する『地域新電力事業』だ。

自社発電所の運営や太陽光発電所の構築業務、O&M(管理・保守)は移管しない。

NTTグループは近年、再エネ関連を含むスマートエネルギーへの取り組みを強めている。19年3月には関連事業での売上規模を25年度に倍増の6000億円を目指すと表明。19年6月には関連事業を推進する中核企業としてNTTアノードエナジーを設立した。

NTTアノードエナジーは10月までに電力小売り大手のエネットと遠隔監視大手のNTTスマイルエナジーを傘下に収めたほか、NTTと東京電力の合弁会社であるTNクロスも事業化後には子会社化する予定だ。

一方、NTTファシリティーズは、NTTアーバンソリューションズグループとして街づくり関連事業を推進しているが、再エネ分野で豊富な知見や実績を持つ。自社発電事業やO&M関連事業のほか、第三者所有モデルを含めた再エネ電力の提供にも積極的だ。

両社間で重複する事業領域もあり、かねてより連携を深めていたようだが、さらなる事業推進を目指し、統合に踏み切ったとみられる。今回の事業移管に伴い、既存契約の移行手続きとともに、事業実施に必要な体制を構築していく予定だ。

 

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