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GSユアサとNTTコミュ、蓄電池の故障予知技術を開発

GSユアサ(村尾修社長)とNTTコミュニケーションズ(丸岡亨社長)は2020年12月25日、蓄電池の故障の予兆をAI(人工知能)で検出する技術を開発したと発表した。GSユアサの蓄電池のデータとNTTコミュのAI解析によって実現した。両社は早期の実用化を目指す。

GSユアサによれば、正常な蓄電池と、正常時と異なる特性を示すように仕掛けを施した蓄電池を用意して評価した。詳細は明かさなかったが、AIは正常な蓄電池には反応せず、仕掛けを施した蓄電池の故障の判定を、既存のシステムよりも2ヵ月程度早く検知したという。

まだ実用化の段階には至っていないが、低価格での提供に向け、今後改良を加えていく。GSユアサは蓄電設備メーカーゆえ、今回の技術を自社の蓄電設備だけに搭載するか、他社にも供給するか、今後検討していくという。

GSユアサの産業電池電源事業部システムエンジニアリング本部技術サービス部の木村卓美部長は、「たとえば、非常用の蓄電設備はいざというときに正常に動かないと致命的な問題になる。今回の技術があれば、そうした事態を避けられるだろう」と語る。

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