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ワールドリンク、発電所点検用ドローンの定額利用サービス開始

ドローンで撮影した映像

ドローン(無人航空機)ベンチャーのワールドリンク&カンパニー(京都市、須田信也社長)は2020年12月、太陽光発電所点検用ドローンの定額利用サービスを開始した。AIによる点検画像の自動解析アプリケーションも合わせて提供する。ドローンによる点検を始めるO&M企業や発電事業者に提供していく。

顧客には、赤外線カメラと可視光カメラを搭載したドローンや、予備バッテリー、日照計を貸し出し、撮影した映像データを、ベルギーのサイトマーク製ソフトウェアで解析できるようにする。サイトマークのソフトは、赤外線カメラと可視光カメラが撮影した映像の位置のずれを補正し、常に真上から見ている状態にする機能を搭載。さらに、不具合箇所の自動検出だけではなく、不具合の原因や深刻度合まで明示するという。

総合企画部企画営業課の佐々木美佳アシスタントマネージャーは、「ドローンによる点検をしたことがないO&M業者のなかには、興味がありながらも機体代が高額で断念する業者がいる。定額利用にすることで第一歩を踏み出してもらおうと考えた」と経緯を語る。

初期費用は税別30万円。1ヵ月の利用料は1年契約が税別13.8万円、2年契約が同9.8万円である。点検する太陽光発電所の数が増え、設備容量の合計が2MWを超える場合は別途AIサービスの利用料が必要になる。

初期費用のなかには太陽光パネルの点検に際しての講習料も含まれている。契約期間中の機器の修理対応は何度でも無料。定額利用サービスの期間満了を迎えた顧客向けに、機体の買取りプランもある。

総合企画部マーケティング課の寺口豪アシスタントマネージャーは、「サービスへの問い合わせは非常に多い。まずは早々に5件の契約獲得を目指したい」と話した。

同社は14年に創業し、スカイリンクジャパンという屋号で、ドローン関連のサービスを提供している。サイトマークとは20年に業務提携した。

点検の様子

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