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アクティオ、レンタル用のオフグリッドハウス開発

現場事務所などに

オフグリッドハウス(2連棟タイプ)

建機レンタル大手のアクティオ(東京都中央区、小沼直人社長)は2021年4月6日、太陽光パネルと蓄電設備を搭載したユニットハウスを開発したと発表した。商用電力を引き込むことなく、再生可能エネルギー電力で電力消費を賄うオフグリッドハウスで、建設現場の仮設事務所としての利用を想定し、貸し出していく。

新製品は、同社子会社のエスアールエス製の4坪のユニットハウスに太陽光パネルとエリーパワー製小型蓄電設備を取り付けたもの。大和ハウスグループのユアサロジテックが機器を施工し、アクティオが完成品を貸し出す。室内には空調設備とLED照明器具、換気扇が標準で装備されており、太陽光パネルからの再エネ電力で使うことができる。

搭載される蓄電設備は、蓄電容量6.2‌kWh・出力2.0‌kWのハイブリッド型蓄電設備と同2.45‌kWh・同1.0‌kWの可搬型蓄電設備の2台。太陽光パネルは出力310W品5枚である。

同社産業機械事業部の川上修明専任課長は、「事務作業できる現場事務所としての利用を想定したところ、蓄電設備の出力が2kWでは足りず、可搬型蓄電設備も設置した。商用電力は使えないが、エンジン発電機からの給電は可能だ」と語る。

同社は、単棟だけでなく、単棟を連結した複数棟も提供する。単棟当たりのレンタル料を基本料2万円と月額15万円とし、運搬費のほか、連結時の作業費を別途受領する。川上専任課長は、「一般のユニットハウスよりレンタル料は高いが、環境に配慮していることに加え、商用電力の確保や発電機用の燃料を調達し難い場所でも使える。熱中症対策にも活用してほしい」と話す。

4月19日よりレンタルの予約受付を開始し、6月1日より貸し出す予定だ。︎

オフグリッドハウスの内観(2連棟タイプ)

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