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穴吹興産、リコーと再エネ事業で業務提携

オフサイトPPA締結

不動産大手の穴吹興産は2024年12月19日、リコージャパンと再生可能エネルギー事業で業務提携契約を交わした。オフサイトPPA(電力売買契約)を結び、再エネ電力を供給していく。

穴吹興産は、香川県さぬき市内の自社のゴルフ場で、直流出力3.1MW、交流出力1.9MWの太陽光発電所を開発する。リコージャパンはアグリゲーションを手掛けつつ、電力を引き取り、25年4月よりリコージャパンの事業所や取引先、穴吹興産の本社ビルなどへ再エネ電力を供給する。

穴吹興産は、太陽光発電所を所有し、子会社の日本電力を通じてO&M(管理・保守)まで担う。なお、総工費の2分の1は経済産業省の『需要家主導による太陽光発電導入促進補助金』を活用した。

穴吹興産は、16年に電力販売の日本電力を子会社化し、太陽光発電設備のEPC(設計・調達・建設)やO&Mを請け負う体制を整えた。今後は支店や営業所などの拠点網を活かして、全国各地でオフサイトPPAを展開する方針だ。

穴吹興産再エネ・物流開発推進室の平尾賢一室長は、「まずは四国電力管内で開発を進めていくが、今回のリコージャパンとの提携を機に全国に展開していく。5年後には毎年10MW程度開発できる体制を築きたい」としたうえで、「25年内にも蓄電池併設型の太陽光発電所を開発したい」と語る。蓄電所の開発にも乗り出す計画のようだ。

同社は香川県さぬき市内に太陽光発電所を開発し、リコーに再エネ電力を供給する

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