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ACCESS、VPP向けネットワークシステム提供開始

NTTドコモと協業

ソフトウェア開発のACCESS(東京都千代田区、大石清恭社長)は2021年6月25日、VPP(仮想発電所)事業者向けにネットワークシステム、『POWERGs(パワージーズ)』を提供すると発表した。NTTドコモと提携し、VPP事業者などとの協業を進める方針だ。

今回のシステムは、LTE回線やゲートウェイ、クラウドサービスを複合化したもの。FITの売電期間満了を迎えた〝卒FIT〟世帯の自家消費移行を見据え、EV(電気自動車)や蓄電設備が繋がる通信システムだ。

同社は、電力使用量や発電量、充放電量などの見える化や管理制御のソフトウェアを開発するほか、エネルギー管理の提供や運用支援を行う。ドコモのLTE回線とゲートウェイを使用することで、安定的な通信サービスを提供する考えだ。

同社開発本部ソリューション開発第2部の福田裕二郎課長は、「エネルギーマネジメント関連の事業者は、システム開発の費用やゲートウェイの調達、設置や運用保守、エコーネットライトの接続技術に対して問題を抱えている。システム構築の需要が大幅に伸びてきた」と話す。

初年度は、エコーネットライト対応の蓄電設備やEV充放電機器など個人宅向けサービスを提供していく。

同社営業本部の林純一郎部長は、「企業は脱炭素化に向かっているが、エンドユーザーが参加できる市場がなく、サービスが弱い。今後どういったサービスを提供できるか模索していく」と語った。

同社は、12年よりHEMS(住宅用エネルギー管理システム)向けの通信規格、エコーネットライトのソフトウェア開発キットや、遠隔監視メーカー向けのPCS監視システムのほか、VPP実証試験のゲートウェイなどを開発してきた。

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