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PVeye 2025年2月号
特集「再生可能エネルギー 市場別分析2025」

脱炭素化の潮流を背景に拡大してきた再生可能エネルギー関連市場だが、一部では成長に陰りが見え始めている。2025年、再び成長軌道に戻る局面は訪れるのか。市場別に分析した。(本誌・楓崇志、土屋賢太、川副暁優)
Market Analysis 2025
①国内太陽光発電
拭えない停滞感 望まれる再成長の到来
国内太陽光発電市場では、新規の太陽光発電の導入量が減少している。停滞感が拭えないなか、長期目標の実現に向け、再成長の道筋を描かなければならない。
太陽光カーポート
本格普及の兆しも安全担保とコスト低減が鍵
太陽光カーポートの導入量が伸びており、急速に拡大する兆しもある。鍵は安全性の担保とコスト低減だ。
Market Analysis 2025
②蓄電設備
住宅用で異変起こるも 系統用は順調な滑り出し
2024年は、住宅用蓄電設備の導入が減速する局面もあったが、系統用蓄電所向けの出荷が本格化した。25年も蓄電設備市場は成長拡大が続くだろう。
Market Analysis 2025
③世界太陽光発電
成長鈍化も初の500GW超え 太陽光パネル供給過多続く
世界の太陽光発電市場は成長率こそやや低下したが、年間の導入量は500GWを超えた模様だ。不確実な要素はあるものの、25年も成長は期待できそうだ。
Market Analysis 2025
④営農用太陽光発電
制度の厳格化進むも 成長への機運高まる
オフサイトPPAで活用され始めた営農用太陽光発電。本格普及への期待値は高いが、行政手続きなどに時間を要し、急成長は見込みにくい。とはいえ、今後も着実な成長が続きそうだ。
Market Analysis 2025
⑤風力発電
道北で陸上風力が続々稼働 過去最高を更新か
主力電源として期待されている風力発電。導入量は着実に増えているが、そのポテンシャルに比べればまだ小さい。脱炭素化に向け、さらなる成長が不可欠だ。
Market Analysis 2025
⑥バイオマス発電
新規導入は減速 産燃料への転換が鍵
輸入燃料の調達が厳しくなり、バイオマス発電の導入が減速している。市場は冷え込みそうだ。
Market Analysis 2025
⑦アグリゲーション
成長拡大は必至 強まるFIP転提案
〝非FIT〟太陽光発電所や系統用蓄電所が稼働し、発電事業者の業務を代行するアグリゲーション(発電業務代行)の市場が立ち上がってきた。拡大する兆しが出てきた。
Market Analysis 2025
⑧電力小売り
新電力シェアが20%台に 市場連動型で競争過熱か
電力小売りの全面自由化から間もなく9年。最近は価格高騰もなく、市場は落ち着いているが、再び価格競争が過熱し始めたようだ。
Market Analysis 2025
⑨太陽光パネル中間処理
リサイクル義務が法制化へ 課題は廃ガラスの再資源化
社会課題の解決に繋がる太陽光パネルの中間処理業。まだ市場規模は小さいが、国はパネルの中間処理を義務づける新制度を始める方針だ。市場が拡大する可能性もある。
進化を止めない!
脱炭素新時代の再エネ新機軸
再エネの本格普及期に入った今も、製品や技術は進化し、新たな事業モデルやサービスが出てきた。脱炭素新時代の新機軸を探る。
積水化学、ペロブスカイト太陽電池の量産開始へ 900億円投じて27年に100MW体制に
積水化学工業がフィルム型ペロブスカイト太陽電池の量産化を決めた。2027年に年産100MW体制を築き、30年にはGW規模への拡張を目指す。国内パネルメーカーの復権に向けた勝負が始まりそうだ。(本誌・楓崇志)
25年度本予算が閣議決定 脱炭素・再エネは1兆円超
2024年12月27日、25年度の本予算が閣議決定された。脱炭素・再エネ関連の予算総額は1兆円を超え、手厚い補助が続く模様だ。(本誌・土屋賢太)
Vol.105
垂直型白山市SS太陽光発電所
日本酒を製造する吉田酒造店が所有する営農用太陽光発電所。EPC(設計・調達・建設)とO&M(管理・保守)業務はマッキンエナジージャパンに委託した。
【銅線ケーブル盗難】
金属盗対策の新法制定へ
買取り時の本人確認など義務化
この数年、多くの太陽光発電事業者を悩ませている金属ケーブルの盗難被害。警察庁によれば、太陽光発電所における金属ケーブル窃盗の認知件数は、2023年に5361件だったのに対し、2024年は6月末時点で4161件に到達。前年を大きく上回るペースで増加している。
「ニッチトップを目指す」
カナメ 佐藤拓 常務取締役 兼ソーラー・ルーフ事業部長
太陽光パネル取付金具を生産するカナメは、独自製品の開発に力を注ぎ、他社との差別化を図っている。近況や今後の展開について同社の佐藤常務に聞いた。
「O&M契約が650MW超えリパワリング提案強化」
アドラーソーラーワークス 原田幸司 代表取締役社長
O&M専業のアドラーソーラーワークスは2025年1月に約9年振りの社長交代を実施した。O&M契約量が650MWを超えるなか、新たな舵取りを担う原田新社長に話を聞いた。
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HIS、ローソン店舗内でペロブスカイト太陽光電池の実証開始
九電グループ、AGCなどと太陽光パネルのリサイクル事業で協業
アイナジー、太陽光導入ポテンシャル調査開始
グッドフェローズ再エネ企業向けのM&A仲介開始
ロンジ、n型単結晶パネルを発売
バックコンタクト技術を採用
中・ジンコ太陽光パネルの特許権侵害でエーバランスを提訴
穴吹興産、リコーと再エネ事業で業務提携
オフサイトPPA締結
ヤマトHD再エネ電力小売りの新会社設立
[第67回]
系統用蓄電所の運用法 需給調整市場の前日商品取引
需給調整市場ではどのような順序で取引しているのか。アンプレナジーの村谷社長が需給調整市場の前日商品の取引について解説する。
デザインアーク
産業用太陽光カーポート4種発売
リープトンエナジー
多雪地域用金具発売 太陽光パネルとセットで
ネクストエナジー・アンド・リソース
住宅用太陽光パネル2種発売
世界市況データ(ポリシリコン、ウエハ、セル、モジュールスポット価格)/需給調整市場の落札結果(2024年12月1日~31日、速報値)/日本卸電力取引所におけるスポット市場の平均取引価格推移/新築戸建住宅におけるZEH化率の推移/2023年度のZEH普及状況/国内企業株価一覧(2024年1月4日〜2025年1月6日)
「理論を社会実装し、再エネの導入拡大に貢献していく」
TMEIC 産業・エネルギーシステム第一事業部 エネルギーソリューション技術部
三ツ木 康晃技術主任
再エネ企業で活躍する人材を取り上げる本連載。今回はPCS国内大手、TMEICの三ツ木技術主任の人となりに触れる。
[鹿角市]
秋田県鹿角市は、30年度にカーボンニュートラルを達成する計画を掲げた。地域新電力会社を軸に脱炭素化を推進している。
発刊日 | 2025年01月25日 |
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定価 | 1,980円 |
コード | 4910801090154 01800 |




