O&M費大幅削減へ afterFITのIT戦略

事故を未然に防ぐPR値モニタリング

同社は予防点検的な視点にも注力しており、日射量や発電量のデータに加え、気温やパネル、PCSの温度など、多岐にわたる項目を計測している。

特徴的なのは、こうしたデータを取得したうえで、日々PR(パフォーマンス・レシオ)などの確認をしていることだ。PR値は、本来手に入るはずの売電収入がしっかりとあるかを表すもの。PR値のグラフデータ波形が通常と異なれば、何らかの異常が発電所に発生していると分かるのである。

谷本代表は、「大事なのは日射量です。その日射量から想定される発電量を、様々なデータから推定し、適切な発電がおこなわれているかどうかを、モニタリングで見分けることによって、常に発電量の最大化を目指しています」と強調する。

今回紹介してきた取り組みの根底にあるのは、「あるべき発電量」のために「あるべきO&M」追求するという考え方だ。

次回は、同社の強みを発揮するドローン点検について、詳細な中身を見ていくことにする。

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