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再エネ出力抑制量3.9億kWh 抑制率微減も28億円の損失

九州電力管内における2020年度の再エネ出力抑制量が3.9億kWhに達した。抑制率こそ微減で推移したが、28億円規模の再エネ電力の価値が失われた模様。21年度は損失がさらに増えそうだ。(本誌・平沢元嗣)

九州電力送配電によれば、2020年度における管内の太陽光発電の発電量が128.6億kWhだったのに対し、出力抑制量が3.8億kWhで、出力抑制率(発電量と抑制量の総和に対する抑制量の割合)は前年度比1.1ポイント減の3%だった。風力発電は、発電量7.7億kWh、出力抑制量0.1億kWhで、出力抑制率は同比0.5ポイント減の1.8%である。太陽光発電と風力発電はいずれも出力抑制率が前年度比微減となり、再生可能エネルギーの出力抑制率は同比1.1ポイント減の2.9%で推移したが、単年度で3.9億kWhに及ぶ再エネ電力が失われた。再エネ1kWhあたりの価値を7円と低めに見ても、損失額は27.7億円にのぼる。

20年度の出力抑制量の減少要因として、川内原子力発電所1号機と2号機のテロ対策工事遅延による長期稼働停止や、出力抑制必要量の算出見直しのほか、厳冬による冬場の電力需要上昇などがあるが、いずれにせよ、出力抑制量の低減は喫緊の課題であるはずだ。

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