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アイテス、新型パネル点検機器発売

低圧・住宅用太陽光向け

8月発売予定の新製品(左)と10月発売予定の電流センサー(右)

太陽光パネル用検査機器開発のアイテス(滋賀県野洲市、五十嵐靖行社長)が8月に新製品を発売する。機能を絞り、価格を抑えた。低圧太陽光発電所や住宅用太陽光発電設備向けに訴求していく狙いだ。

新製品はストリング単位で抵抗値と開放電圧を測定する機器だ。結晶系、ヘテロ接合型太陽光パネル用で、検査対象は750V以下の設備である。異常が生じた太陽光パネルは抵抗値が上昇するから、使用者はその変化を見て異常の有無を判断する。

同社は現在SDカードや機器本体に点検結果を保存する機能を備えた製品を販売している。今回データ保存機能を省いて、価格を従来品の半値以下となる税別16万円で売り出す。低圧発電所と住宅用設備向けの点検機器として販売していく考えだ。

製品開発部の藤田敦取締役統括部長は、「低圧発電所や住宅用設備のオーナーの多くは、設置前の段階でO&M(管理・保守)を必要不可欠なものと捉えていないため、O&Mに多額の費用を投じない」とし、「O&M業者が低圧発電所や住宅用設備を対象にしてビジネスを成立させるには、買い求めやすく、簡単に使用でき、かつ十分な点検ができる機器が必要だと考えた」と開発の経緯を語る。

同社は新製品を1年間で1000台販売する目標を掲げている。なお、10月には、オプションとして、ストリングのなかから異状が発生している太陽光パネルを特定するための電流センサーの発売を予定している。

測定の様子

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