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九電グループ、AGCなどと太陽光パネルのリサイクル事業で協業

九州電力は2024年12月19日、太陽光パネルのリサイクル(再資源化)事業でグループ企業やAGCなど計7社間で包括連携協定を締結した。廃棄パネルの適正な処理体制を九州地方で広域的に構築していく構えだ。

九電は、九電みらいエナジー、九電産業、サーキュラーパーク九州、九電工の九電グループ4社をはじめ、ガラス大手のAGCおよび中間処理業者の新菱と連携し、太陽光パネルのリサイクル事業およびリユース(再使用)事業を展開していく。九州産業は廃棄パネルを収集・運搬し、新菱とサーキュラーパーク九州はパネルを分解・分別し、熱処理で純度の高いガラスを取り出す。AGCは廃棄ガラスを再資源化して板ガラスなどを製造する。太陽光発電設備を多数保有する九電みらいエナジーと九電工は、今後廃棄されるパネルをこの仕組みで適正に処理していく。

まずは鹿児島県薩摩川内市内のサーキュラーパーク九州の拠点に太陽光パネル処理装置を新設する計画で、九電ビジネスソリューション統括本部地域共生本部環境管理・保全グループの上田倫太副長は、「九州全域で適正処理の体制を築くためにパネルの中間処理工場が必要だ」と語る。続けて、上田副長は、「各社の強みを活かし、パネル適正処理における九州モデルを確立する。今回の7社にとどまらず、企業や自治体とも連携を拡げていく」と方針を述べた。

九電グループはAGCや新菱と連携し、太陽光パネルのリサイクル・リユース事業を展開していく。サーキュラーパーク九州の拠点に太陽光パネルの処理装置を新設する計画だ。写真はサーキュラーパーク九州の外観

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