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マルチ計測器 絶縁監視装置発売

交直両用

電流センサメーカーのマルチ計測器(東京都千代田区、各務泰次社長)は、太陽光発電所の絶縁状態を監視する装置を中部電気保安協会と開発し、今年1月に発売した。従来可搬型の測定器を販売していたが、PCSに取付ける常時監視型の装置を製品群に加えた。

1日4回直流側と交流側の絶縁抵抗値を自動で測定し、あらかじめ設定していた数値を測定した値が下回った場合に警報を発する仕組みを構築した。既存の測定器では直流側の絶縁抵抗値しか図れなかったが、1台で交直両側の絶縁抵抗値を測れる仕様にし、利便性の向上を図った。

同社営業部の俵積田将部長は、「通常絶縁抵抗値の測定は1年に1度だが、設備の劣化は徐々に進行していくため、長期間異常を放置してしまう発電事業者もいる」とし、「測定を疎かにすれば火災事故に繋がる。常時監視していれば即座に対応できるはずだ」と新製品の利点を説く。

新製品は、最大で5台のPCSに接続でき、システム電圧1000V以下の太陽光発電所に設置可能だ。ただし、トランスレス方式のPCSでなければ取り付けられない。

新製品の外観

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