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サカイガワ ハイブリッド型蓄電設備発売

太陽光商社のサカイガワ(東京都町田市、佐藤隆社長)は2019年末に住宅用ハイブリッド型蓄電設備を発売した。同社初の自社ブランド品だ。太陽光電力の自家消費率向上と非常用電源の需要を取り込む狙いだ。

同社が開発したのは蓄電容量10kWhのハイブリッド型蓄電設備。停電時に宅内の家電機器すべての電力を賄える全負荷対応型で、IHコンロなど200V家電機器にも対応できる。製造元は正興電機製作所だ。

サカイガワの西英貴専務取締役は、「先を見据えると物販1本でいくのはリスクがあって危機感を覚えていた。メーカーとして挑戦すべく自社製品として開発した」と話す。

同社はここ数年で、太陽光発電設備や蓄電設備の販売を急速に伸ばし、業容を拡大。18年9月期の売上高は26億円で、エネルギー設備販売が約21億円を占めた。19年9月期は売上高が51億円で、エネルギー設備販売が46億円だった。

太陽光発電設備はカナディアン・ソーラーやパナソニック、ネクストエナジー・アンド・リソースの製品を中心に扱う。蓄電設備は伊藤忠商事の単機能型蓄電設備を中心に累計5000台以上売上げ、現在は月300台程度販売している。

今後について、西専務取締役は、「組織が大きくなり、人が増えた。売上を伸ばすことよりも組織体制を整えることに力を注ぐ」としつつも、今期は60億円以上の売上を目指している。

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