JFE商事、農業ハウス向け吊り下げ式太陽光パネルを開発

JFE商事が実証事業を行う農業ハウス
JFEホールディングス傘下で鉄鋼製品などを販売するJFE商事(東京都千代田区、祖母井紀史社長)は2026年7月14日、農業ハウスで太陽光パネルを吊り下げて設置する施工法の実証事業を開始すると発表した。農業分野でのフィルム型太陽電池の用途開発を進め、農業の電化を後押ししていく。
同社が開発したのは、複数枚の太陽光パネルを吊り下げる『垂直懸下式』の太陽光発電設備。農業ハウスの骨組みを利用して設置するもので、特殊な架台が不要になるため、設置費を抑えられる。パネルの下に取り付けた機構で設置角度を最大180度まで自由に調整できる。
太陽電池にはCIGS系のほか、結晶シリコン系なども使用して実証事業を進める。発電した電力をハウス内で自家消費し、冷暖房や栽培管理の電力に活用する。ハウス内では明るい日陰や半日陰でよく育つ半陰性植物で、販売単価の高いイチゴを栽培する。
施設園芸でも、高温障害による作物の品質低下は課題だ。JFE商事によると、太陽光パネルの遮光でハウス内の日射を調整すれば、高温対策になるという。実証事業では、生育状況に応じたパネルの受光角度の最適化や、設置費の低減効果を検証していく。

