暮らし環境、低圧FIP転向け蓄電設備の提供開始

暮らし環境は低圧太陽光発電所のFIP転+蓄電池併設を支援していく方針だ
太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)を手掛ける暮らし環境(東京都千代田区、大塚敏春社長)はこのほど、低圧太陽光発電所の〝FIP(フィード・イン・プレミアム制度)転+蓄電池併設〟向けに蓄電設備の提供を開始した。単相PCS(パワーコンディショナ)を採用した点が特徴で、アグリゲータなどとも連携していく構えだ。
同社が提供を開始したのは、FIPに移行する低圧太陽光発電所向けの低圧蓄電設備。蓄電設備のSI(システムインテグレータ)を手掛けるアミクスが調達した産業用蓄電池とBMS(蓄電池管理システム)に、中・アフォーレ製の単相PCSとエナジー・ソリューションズ製のローカルEMS(エネルギー管理システム)を組み合わせたもので、交流リンク方式の設備である。暮らし環境が設計支援などとともに設備一式を供給する。
暮らし環境技術開発部門の門司廣之氏は、「九州で低圧太陽光発電所のFIP転+蓄電池併設支援を検討しているEPC企業から相談を受け、設備の設計に着手した。単相に対応した低圧向け蓄電設備であることが特徴で、メーカーとも連携し、価格競争力のある産業用蓄電池を組み込んだ」とし、「運用を代行するアグリゲータとも連携する。まずはテンサーエナジーと協議中だ」と明かす。
25年10月には同社の蓄電設備を採用した第1号案件が稼働。複数区画の低圧太陽光発電所でFIP転+蓄電池併設を実施し、アグリゲータ大手に運用を委託。JEPX(日本卸電力取引所)取引を行っているという。
サイバーセキュリティ対策についても準備しているようで、門司氏は、「PCSにはそもそもIP(インターネットプロトコル)通信機能が内蔵されておらず、RS485でしか通信できない。EMSを軸に対応していく予定だ」と説明する。
今後は需給調整市場の併用のほか、三相PCSを使った蓄電設備も製品群に加えていく計画だ。

