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21年度第1回FIT入札、135件208MWが落札

最低落札単価は10円/kWh

低炭素投資促進機構は2021年6月18日、21年度第1回目のFIT入札の結果を公表した。募集容量を超える応札があったなか、135件208MWが落札した。

FITにおける入札制は21年度から年4回の開催となった。前年度と同様、対象は出力250kW以上の太陽光発電設備である。

通算で8回目となる21年度第1回入札では、募集容量208MWに対し、入札参加資格の審査のために提出された事業計画数は231件329.5MW。そのうち入札参加資格を得たのが218件310.9MWで、応札数は募集容量を上回る185件248.8MWだった。

最終的に135件208MWが落札。事前公表されていた上限単価kWhあたり11円に対し、最高落札単価は同10.98円、最低落札単価は同10円、加重平均落札単価は同10.82円だった。

今回の入札では、募集容量が少なかったこともあり、上限単価に張り付いた案件は落札できなかった。最低落札単価と加重平均落札単価についても、前回の入札と比べて、いずれも下回ったことから、一定の価格低減効果はあったようだ。

落札案件は2MW未満の高圧案件が中心だが、特別高圧案件も3件あった。最も発電容量が大きかったのは、カナディアン・ソーラーグループのティーダ・パワー110が落札した49.9MW案件である。同一名義で複数案件を落札した事業者も珍しくなく、プロメディアが26件、福原工業が10件、日本ベネックスとクリーンベンチャー21がそれぞれ9件を落札している。

なお次回となる21年度第2回入札は、事業計画の提出期間が6月28日から7月16日まで、入札結果の公表日は8月27日を予定している。上限単価はkWhあたり10.75円で、募集容量は第1回入札の結果を受けて約224.3MWとなる。

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