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PVeye 2013年3月号

特集「ヒト・モノ・土地 すべてがない!? 推定3GW 怒涛の建設ラッシュ時代がやってきた」

特集1)ヒト・モノ・土地すべてがない!?
推定3GW 怒涛の建設ラッシュ時代がやってきた
特集2)”太陽光の仲人”パワーコンディショナを手に入れろ!
ニュース)償還額、6社合計13億ドル 転換社債の期限迫る中国大手/13年度の買取り
価格、37~38円で決着か
特別付録)モジュール世界ランキング 太陽電池の”真価”を探る
データ)世界市況データ/国内で進む大規模メガソーラープロジェクト/欧州地域に
おけるモジュール価格の推移/住宅用PVシステムの設置コストの推移ほか

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 4月から怒涛の建設ラッシュがやってくる。それも2MWを超える大規模発電所ばかり。
 2013年度の完工数は3GW超えが確実だと睨み、業界は沸き立つ。だが、ヒト・モノ・土地、あらゆるものがひっ迫し、さらに円安がコストの底上げを迫ってきた。来年度に待ち受ける買取り価格の減額、そして製品高騰がマーケットに不安をかき立てている。

“太陽光の仲人”パワーコンディショナを手に入れろ!

国内出荷量3.6GWも需給逼迫

 太陽電池で発電した直流電力を交流に変換して系統に送り届け、その系統をも守り抜く。PCS(パワーコンディショナ)とは、太陽電池と系統とを往来しながら、両社の可能性を引き出させるいわば調整役だ。それだけに、その存在は目立たなかったが、全量売電市場が立ちあがり、発電が収益に“変換”され始めると、たちまちその機能と役割が重要性を帯びている。
 全量売電元年となる2012年度、PCSの国内出荷量は3.6GW、そのうち産業用市場への供給量は1.8GWを上回る模様だ。かつてない活況を呈するPCS市場で、いま何が起こっているのか。

インタビュー

10kW月産1200台へ 単相5.0kWで“アンダー50”照準

山洋電気 小泉泰之 執行役員 営業本部副本部長

 産業用PCS(パワーコンディショナ)の製販で実績のある山洋電気。今年度のPCS出荷量は前年比2倍以上となる90MWを超える見通しだ。
しかし、PCS需要の急激な伸びに対し、増産対応が後手に回った。来期はいかなる展開を目論んでいるのか。小泉泰之執行役員営業本部副本部長が胸中を明かした。

「分散型志向、ストリング技術、シェルターレス 3本柱の開発戦略」

田淵電機 阪部茂一 取締役副社長 技術開発推進本部統括

「500kW未満がターゲット 住宅で築いた規模の経済で展開する」

オムロン 行本閑人 執行役員 環境事業推進本部 本部長

 住宅用PCS(パワーコンディショナ)メーカーとして国内の太陽光発電業界をリードしてきた田淵電機とオムロン。全量売電が始まった2012年度は、住宅用分野に加え、産業用市場でも販売を伸ばしている。変動する国内のPCS市場で2社は何を目指すのか。
田淵電機の技術開発推進本部統括である阪部茂一取締役副社長とオムロンの環境事業推進本部を指揮する行本閑人執行役員本部長が語った。

大型PCS、ひっ迫懸念を吹き飛ばせ!
建設ラッシュにTMEiC、日立、富士が挑む

 特高領域となる2MW超えの大規模発電所が、2013年から次々と建設に入る。最大出力はなんと250MW、ほかにも100MW、80MW、50MWといった数字がごろごろ転がる。
 建設ラッシュの幕開けによって、大型PCSの出荷ピークは4月から少なくとも12月末まで続くというから、メーカーはいま生産対応に大わらわだ。

安川電機 今期出荷180MW見込み
10kWタイプ月産3000台に拡張

 中型PCS(パワーコンディショナ)国内トップの安川電機は、出力10kWタイプのPCSの販売が好調で、2012年度のPCS出荷量は180MWに達する見込みである。今年1月には10kWタイプの生産能力を増強し、月産3000台体制を構築。需給が逼迫ぎみの国内PCS市場で、生産拡張を推し進め、シェア拡大を狙う。

群雄割拠の低圧連系マーケット
三相低圧、多数台連系標準化へ

 低圧連系マーケットが活況を呈している。住宅用が前年度比10%増のペースで安定成長を遂げていることに加え、出力10kWから50kW未満の小規模産業用が新たな市場として創出された。住宅用小型タイプから10kWタイプまでPCSが入り乱れ、“アンダー50”での競争は激しさを増すばかり。その一方で、多数台連系の問題も浮上する。一筋縄ではいかないようだ。

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  • 大型PCS、ひっ迫懸念を吹き飛ばせ!
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eye sight特別付録

モジュール世界ランキング
太陽電池の〝真価〟を探る

 太陽電池モジュールをいかに評価すべきか――。太陽光発電の全量売電市場が本格化したいま、モジュールの価値基準が問われている。いまなお変換効率とW当りのコスト、この2つが絶対的指標として定着しているが、果たしてそれだけでモジュールの〝真価〟を測ることができるのだろうか。
 むろん、変換効率とW単価は、ひとつの指標として客観性に富んでいる。しかし全量売電の世界では、この先20年間モジュールが安定して発電し続けることこそが大前提となる。ならばモジュールそのものに20年間発電し続ける能力が備わっているかどうか。これを見極める指標もまた必要であろう。
 そこでPVeyeは、アンケート取材をもとに、モジュールの長期信頼性を独自の加算方式で点数化し、メーカー別に相対比較した。そのうえで、モジュールの発電性能や太陽光発電システムとしての発電性能、あるいはモジュールメーカーの生産能力、販売実績も順位づけした。太陽電池モジュールの〝真価〟を探る。

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eye sight6~9

償還額、6社合計13億ドル
転換社債の期限迫る中国大手

 1月下旬、深圳証券取引所に上場するある取引銘柄が一時的に、売買停止となっていた。その銘柄とは日本でもなじみあるチャオリーソーラー。その翌日、チャオリーの国営傘下入りが発表された。
 同社もまた転換社債を抱えていたが、実はいま中国モジュール大手に次々と社債の転換期限が迫ってきている。償還額は6社合計で13億ドルあまり。市場関係者たちは固唾をのんで、償還のゆくえを見守る。

13年度の買取り価格、37~38円で決着か

 最近、マーケットで37~38円という価格帯をよく耳にするのではないか。この数字、実は来年度の買取り価格の予想金額なのだ。
 依然として42円/kWh維持論が多いなか、10%の引き下げは「やむなし」と市場関係者らは次年度に向けた調整を進め始めた。

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Eye Catch37

英弘精機
日射計12年3000台販売 モニタリングシステム提案強化

 気象計測器メーカーの英弘精機(東京都渋谷区、長谷川壽一社長)は、独自の日射計測技術を活かして産業用太陽光発電で事業領域を拡げている。日射計の販売数は2012年3000台に達し、13年は6000台を目指す。12年に発売したメガソーラー用の遠隔監視システムの提案も強化し、計測器の製販からソリューションサービスまで幅広く展開していく。

  • eye catch

Company & Key person38

NTTスマイルエナジー 谷口裕昭 代表取締役社長
『エコめがね』発売1年で3000件超

 NTTスマイルエナジーは、2011年11月に住宅用太陽光発電の遠隔監視システム『エコめがね』を発売してから1年余りが経過した。今年度は全量売電に合わせ、住宅用から小規模産業用まで事業範囲を拡大、12年12月には、販売パートナー企業が110社を超え、累計受注量は3000件を突破するまでに成長を遂げた。スマートグリッド社会の実現を目指し、市場での存在感を高めている。

  • eye catch

企業探求11

エスイーエム・ダイキン
太陽光、売上倍増の60億円超

 有力システムインテグレータのエスイーエム・ダイキンは、住宅用からメガソーラーまで全方位に展開し、2013年3月期の太陽光発電部門の売上高は、前期比約2倍の62億円と大幅に増加する見通しだ。その同社は、太陽光発電にとどまらず、総合エネルギーソリューションの提供を目指す。業容拡大を目論む同社の狙いとは。

World Watch10

TSEC
セル販価、ウエハ価格連動に 今期黒字転換へ

  • 企業探求

インサイドニュース39~43

インテリジェンス/シャープ/フィールドロジック/ソーラーパートナーズ/文化シヤッター/日本フイルコン/伊坂電気/価格見積工場/ケミトックス

  • インサイドニュース

Topics44

タカラレーベン
太陽光搭載型マンション推進 13年度10棟開発へ

 不動産ディベロッパーのタカラレーベンは、太陽光発電システムを搭載した分譲マンションの開発を推進している。2010年9月に首都圏初となる太陽光戸別供給型分譲マンションの販売を開始。以来、太陽光搭載型マンションの開発で全国トップの実績を持つ。このほど、蓄電付き戸別供給型や全量売電型、一括受電方式など利用形態の幅を広げ、アピールを強める。15年度には太陽光搭載型マンションを全竣工の半数まで引き上げる計画だ。

  • Topics

人とその道54

桑野幸徳 太陽光発電技術研究組合 理事長
第十 回/試行錯誤の末の光明「HIT」

 桑野は1987年、経営層の要求をきっかけに、アモルファスシリコン太陽電池の発電層の下に薄膜多結晶シリコン層を置く2層タイプの太陽電池の開発を始める。すでに三洋電機の機能材料研究所の研究所長に就任し、多忙を極めていたが、太陽電池の開発には強いこだわりを持ち続けた。

  • Professional Vision

MARKER&DATA45~50

世界市況データ/国内で進む大規模メガソーラープロジェクト/欧州地域におけるモジュール価格の推移/住宅用PVシステムの設置コストの推移/IEC性能認証規格、結晶系(IEC61215)、薄膜系(IEC61646)の流れ/サーマルサイクル試験加速条件にともなう出力変化/世界市場データ(年間)/国内太陽光関連企業2012年度四半期決算

  • MARKER&DATA

新製品 Products Review52~53

1)日栄インテック…ハゼ式折板用掴み金具発売
2)高島…新型の支持瓦『パワーベース』4月発売
3)日立産機システム…キュービクル一体型パワコン、ラインナップ拡充

  • 新製品 Products Review

発刊日 2013年02月25日
定価 1,944円
コード 雑誌80109-2 491080109023 01800

PVeye 2024年4月号

安定成長に漂う不透明感 オンサイト太陽光最前線

発刊日:
2024年03月25日
定価:
1,980円

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PVeye 2024年3月号

過熱する開発競争 蓄電池ビジネスの全貌

発刊日:
2024年02月24日
定価:
1,980円

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PVeye 2024年2月号

再生可能エネルギー 市場別分析2024

発刊日:
2024年01月25日
定価:
1,980円

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PVeye 2024年1月号

飛躍の年になるか 再エネ大予測2024

発刊日:
2023年12月25日
定価:
1,980円

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PVeye 2023年12月号

低位安定市場に光明 住宅再エネリバイバル

発刊日:
2023年11月25日
定価:
1,980円

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