バックナンバーのご案内

PVeye 2013年9月号

特集「住宅PV戦線に異常アリ!? 既築向け補助金申請42%減、成長神話にかげり」

特集) 住宅PV戦線に異常アリ!?
既築向け補助金申請42%減、成長神話にかげり
2014年に迫った補助金打ち切りと消費増税
ニュース) バンク逆潮流問題ついに解決 系統連系リスク解消へ
メーカーの挑戦) 〝純国産〟高効率太陽電池で住宅に拡販 長州産業に宿るものづくり魂
データ) 世界市況データ/メーカー別生産キャパシティ/国内太陽光関連企業決算データ/欧州各国のPV導入量とFeed in Tariff

 「チャンスは2度くる」。新年度を迎えた今年4月、全国の流通商社や販売店たちはみな心躍らせ、そのときを待っていた。

 13年度で終わる住宅向け補助制度、来年度から始まる消費増税。この2つを睨み、住宅用PVマーケットに駆け込み需要の波が2度くる。「250億円の補助予算なんて年内にも使い切るさ」。誰もがそう算段を弾き、成長を疑わなかった。

 ところがいざ、ふたを開けてみると補助金申請件数が毎月30%減少していく。しかも前年同期比割れは09年の補助金復活以来、初の事態だ。異常事態に見舞われた住宅用太陽光発電の〝ナゾ〟を追う。

 

「我々の戦略は買電ゼロの夢のエネルギーハウス」

大和ハウス工業 濱隆 取締役常務執行役員 総合技術研究所所長 環境エネルギー事業担当

 主役交代の前触れなのか。住宅用太陽光発電といえば、誰しもが思い浮かべるのが既築住宅だろう。しかし、2013年4~6月の補助金申請件数で異変が起こる。新築が15.6%増加したのに対し、既築は42.4%も減少したのだ。

 駆け込み需要による反動、そして補助金減額、アンダー50発電所の建設ラッシュ、それに飛びつく販売・施工店。理由は多々あれど、ひとつ確かなことは新築マーケットの成長性だろう。住宅用太陽光発電に主役交代の日はやってくるのか。大和ハウス工業の濱隆取締役に聞いた。

 

されど強いシャープ

既築で躍進するパナソニックと東芝

 国内の住宅用太陽光発電システム市場で、太陽電池メーカーの優勝劣敗が鮮明になってきた。国内勢が熾烈な攻防を繰り広げるなか、既築住宅向けではパナソニックと東芝が躍進している。されどシャープは強い。新築住宅向けの追い風を受けて、販売シェアトップを堅持している。太陽電池の雄シャープの販売力、そしてパナソニックと東芝の強さに迫る。

 

ニッポンのお家芸〝住宅〟で、消費者心理を呼び起こせ

数字が語るサンパワージャパンの強さ

 

 

PCSメーカーの展望/オムロン 

PCS累計出荷50万台突破

年度内に新製品投入

 

 

オピニオン

「FIT制度を生かすも殺すも住宅用太陽光発電の普及次第」

和田武 自然エネルギー市民の会代表

 今春、開催された調達価格等算定委員会の席上、住宅用太陽光発電の価格設定のあり方や、非住宅でも規模別買取り価格の導入を訴えた和田武氏。発言の背景には「買取り制度と市民地域主体の取り組みは切り離せない。ひとつであることが本来あるべき姿だ」という確信に似た想いがある。今年度で住宅用補助金が終わり、普及支援の変化を迎えるなかで、FIT制度の将来像を語った。

  • 太陽光発電は政治情勢によって揺れ動く―――。
  • 太陽光発電は政治情勢によって揺れ動く―――。
  • 脱原発を巡って二分する、主要7党のエネルギービジョン
  • 脱原発を巡って二分する、主要7党のエネルギービジョン
  • 脱原発を巡って二分する、主要7党のエネルギービジョン
  • 脱原発を巡って二分する、主要7党のエネルギービジョン
  • 脱原発を巡って二分する、主要7党のエネルギービジョン

                          36~39

〝未耕のマーケット〟

ミドルソーラーの現実と可能性

 メガソーラー、アンダー50に続く第三のマーカットとして期待されるミドルソーラー。出力50kW以上1MW未満というレンジの広さから、計り知れない潜在需要を秘めると目されてきた。しかしまだ開花のときを迎えていない。〝未耕のマーケット〟ミドルソーラーの現実と可能性を探る。

 

  • 現場の力 匠の技

eye sight6

バンク逆潮流問題ついに解決

系統連系リスク解消へ

 全国で発生していた太陽光発電の系統接続問題に光明が差し込んだ。電力会社が接続拒否の理由に挙げてきた〝バンク逆潮流〟の問題が事実上解決した。バンク逆潮流の対策が必要な系統にも、発電事業者が発電設備の出力に応じて工事負担金(kW当たり最大3675円)を支払えば接続できる。電力会社は今年7月23日から接続申込みの受け付けを開始。系統接続が困難な状況は大幅に解消される。

 

  • eye sight

World Watch 44~45

独コナジー、経営再建に一歩 投資会社カワ社が買収へ

 

ジンコソーラー、世界の扉は日本から SECエレベーターに年間50MW、OEM供給

 

Professional Vision8~9

 

〝純国産〟高効率太陽電池で住宅へ拡販

長州産業に宿るものづくり魂

 いま、国内の太陽電池メーカーは息を吹き返したように販売を伸ばしているが、〝純国産〟太陽電池モジュールは意外と少ない。コスト競争が熾烈さを増しており、製造の海外シフトが進んでいるためだ。そんななか、シリコンインゴットの引き上げからウエハ、セル、モジュールまで結晶系モジュールの一貫生産を手掛ける日の丸太陽電池メーカーが存在する。山口県山陽小野田市に本拠を構える長州産業だ。同社の挑戦に迫った。

 

 

  • PID その真相を追うセルを電気化学的に腐食させる これが真のPID現象

企業探求7、32~33

丸紅
モジュール出荷200MWへ

プロファイ案件に〝丸紅保証〟提案

 丸紅(東京都千代田区、國分文也社長)の電子材料部は、国内の全量売電市場の開始に伴い、太陽電池モジュールの販売を伸ばしている。2013年度の産業用向けモジュール出荷量は200MWに達する見通し。〝丸紅保証〟を付与した韓・ハンファQセルズ製に加え、今年度から中・JAソーラーの製品も扱う。商品数を増やして提案力を強める狙いだ。

 

 

ウエストホールディングス

スピード経営と全方位戦略で年率2倍成長

米ディベロッパーとO&M新会社設立

 太陽光発電所のEPC(設計、調達、建設)事業で急成長を遂げるウエストホールディングス。今年7月には、ディベロッパー世界大手の米サンエジソンとO&M(オペレーション・アンド・メンテナンス)の新会社を設立すると表明した。出力50kW未満のアンダー50市場では初期負担ゼロとする太陽光システムを発売。2013年8月期の通期予想は売上高が505.5億円と対前期比ほぼ倍増で推移する見通しだ。同社の成長の根源を探る。

 

  • 企業探求

Professional Vision 34

 

SMAジャパン、トップ交代

村上氏から川久保氏へ

 PCS(パワーコンディショナ)世界最大手であるSMA・ソーラー・テクノロジーの日本法人SMAジャパンが8月1日、トップ人事を行った。設立から現体制を築いた村上吉見氏に代わり、川久保司氏が代表取締役として舵を取る。両氏の経営哲学に迫り、SMAジャパンの軌跡と展望を探った。

 

  • Professional Vision

 

インサイドニュース37~42

ケミトックス、耐PIDセルでEVA比較試験
第1回関西PVエキスポ10月開催
サカキコーポレーション、日射計2機種の需要急増
エコリンクス、保守点検サービス開始
RECソーラージャパン、国内メガソーラーに3.8MW供給
住金物産、印モーザベアと国内総代理店契約締結へ
ネクストエナジー、今6月期売上高50億円超
独クラニッヒ・ソーラー、日本市場へ本格進出

アンビシェイト、販売支援サービス開始
福島・郡山で860kW太陽光発電所稼働へ
内外電機、昇圧キュービクルの需要急増

 

現場の力 匠の技10

独ソーラーワールド

創業者アスバック体制で再建

カタール・ソーラー29%、アスバック氏19.5%出資へ

 資金繰りが悪化していたドイツの太陽電池大手ソーラーワールドが再建に動き出した。今年8月の臨時株主総会で創業者のフランク・アスバック氏とカタール・ソーラーが出資を表明。アスバック氏は2019年までCEO(最高経営責任者)に残留し、リストラクチャリングなどを実施して財務を立て直す。

 

  • 現場の力 匠の技

人とその力54

桑野幸徳 太陽光発電技術研究組合 理事長
第十六回/謝罪に始まった社長職

 2000年11月1日、桑野は晴れて三洋電機の代表取締役社長に昇格したが、その初仕事は謝罪だった。祝福どころか、マスコミから厳しい質問攻めを浴びせられ、深々と頭を下げなければならなかった。

 

  • 人とその力

新製品 Products Review52~53

1)山洋電気…100kWパワーコンディショナ
2)GWソーラー…高効率小型モジュール
3)ネミーグループ…遠隔監視システム

 

  • 新製品 Products Review

MARKER&DATA47~51

世界市況データ(ポリシリコン、ウエハ、セル、モジュールのスポット価格) / メーカー別キャパシティ / 国内太陽光関連企業決算データ / 欧州各国のPV導入量とFeed in Tariff

 

  • MARKER&DATA

発刊日 2013年08月23日
定価 1,944円
コード 雑誌80109-8 4910801090833 01800

PVeye 2024年4月号

安定成長に漂う不透明感 オンサイト太陽光最前線

発刊日:
2024年03月25日
定価:
1,980円

詳細

PVeye 2024年3月号

過熱する開発競争 蓄電池ビジネスの全貌

発刊日:
2024年02月24日
定価:
1,980円

詳細

PVeye 2024年2月号

再生可能エネルギー 市場別分析2024

発刊日:
2024年01月25日
定価:
1,980円

詳細

PVeye 2024年1月号

飛躍の年になるか 再エネ大予測2024

発刊日:
2023年12月25日
定価:
1,980円

詳細

PVeye 2023年12月号

低位安定市場に光明 住宅再エネリバイバル

発刊日:
2023年11月25日
定価:
1,980円

詳細