商工中金、CSJに対し6.5億円のABL融資枠設定

2013.07.04

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 商工組合中央金庫(東京都中央区、杉山秀二社長、以下、商工中金)新宿支店は7月4日、カナディアン・ソーラー・ジャパン(東京都新宿区、以下CSJ)に対し、『太陽光発電に使われる太陽電池や関連機器に係る在庫や売掛債権』を担保とするアセット・ベースト・レンディング(ABL)契約を6月28日に締結し、6億5,000万円の融資枠を設定すると発表した。
 ABLとは、在庫が販売されて売掛金となり、売掛金が回収される過程の「事業のライフサイクル」に着目し、在庫・売掛金を一体として担保取得し、極度枠を設定するスキーム。商工中金のABLモデルでは、原則としてこの「事業のライフサイクル」のみを貸付の主要な引当てとしており、借入される企業の不動産、機械設備もしくは、有価証券を担保としたり、または代表者の個人の信用力に過度に依存したりすることを想定していない。商工中金のABLモデルは、動産・不動産や債権を個別に担保と捉えてきた従来型の融資実務とは根本的に発想を異にする取り組みであり、中小企業の資金調達の多様化に大きく寄与するものだという。
 CSJは、ナスダック株式市場上場の太陽電池メーカー大手、カナディアン・ソーラー(カナダ・オンタリオ、以下CSI)の日本法人。商工中金によると、CSI社製の太陽電池は、高純度の結晶系シリコン太陽電池であり、パネルとして高い発電効率を持つほか、JIS規格の2倍以上の強度と優れた耐久性を有する。また、太陽光発電システムについては、CSIの太陽電池以外は日本メーカー製品を使用するなど、カナダと日本それぞれのメリットを活かしたシステムを構築。さらに、太陽電池の25年出力保証、住宅向けの小型太陽光発電システムの10年保証を強みに、家庭用からメガソーラーまであらゆる太陽光発電システムに対応しているという。
 こうした事業のライフサイクルに着目したABLのスキームを導入することで、在庫や売掛金といった(商流)を一括で資金調達に活用でき、急拡大している太陽光発電事業に対し、機動的な資金調達を行えるとしている。

 今回、商工中金とCSJが締結したABL契約の主な概要は以下の通り。

形式:コミットライン
借入人:カナディアン・ソーラー・ジャパン株式会社
組成額:6億5,000万円
期間:1年(2回の更新オプション付)
資金使途:運転資金
契約日:2013年6月28日

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