CSI 2013年度Q2 売上高3.8億ドル 粗利益率12.8%

2013.08.21

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 カナディアン・ソーラーは、2013年度第2四半期(4〜6月)の決算を発表し、売上高が前期比9.2%増の3億8038万ドルとなり、粗利益率12.8%、営業利益223万ドル(前期は307万ドルの赤字)、最終赤字は792万ドル(前期は1184万ドルの赤字)まで改善した。
 出荷量は2013年第1四半期の340MWから455MWに増え、うち日本向けは36%の164MWとなった。日本向け出荷量はQ1の84MWと合わせると上半期で247MWを記録し、昨年実績80MWを優に超えた。
 一方、プロジェクトビジネス(EPC)に注力したことで、収益に占める割合が26%に拡大し、2014年にはさらなる収益性を期待するという。
 また2013年第3四半期の想定出荷量は410〜430MWを見込み、2013年通年では1.6〜1.8GW の出荷量となる見通しいう。

 創業者でCEOのショーン・クゥ氏は 「第2四半期の業績は、当社の収益・粗利益の指標を上回るものでした。当社は、販売地域の 多様化戦略を一貫して追求し、世界的な販売網やブランド力を活用しながら、日本などの新たな成長市場に焦点を当ててきました。これらの努力が当期の販売・生産量だけでなく、より重要な粗利益の改善につながりました。当社のビジネス戦略においてさらに歩みを進め、それに伴い当社のビジネスが一層明確になり、安定してきました」とコメントしている。

地域別の販売推移

 カナディアン・ソーラーはビジネス領域の大部分をアジアに移し、Q2では売上高に占める同地域の割合が52%となった。一方、アメリカの売上高も好調に推移し、全体の 38%を占めたする。
 その一方、欧州市場は1年前の69%から、今期は11%まで下落。反ダンピング関税への懸念を強め、EU市場を回避したためだ。

カナダでのEPCビジネスが拡大

 同社では黒字化を目指し、EPCなどの川下のソリューション・ビジネスに軸足を移しつつある。 2013 年Q1、23MW、2012年Q1、29MWに対し、2013 年Q2では、モジュール出荷のうち、35MWがプロジェクト向けだった。なかでもカナダにおいて、評価額53.2 百万ドル以上の10MW発電所をTransCanadaへ売却したのを始め、評価額2.172 億ドルの大規模発電所4カ所、合計 53.9MWをBluEarthに売却することで合意済みだ。  
 さらにConcordと売買契約を結び、Concordは合計49MW、5 カ所の大規模発電所(2.77 億ドル相当)を取得することになるという。これらプロジェクトの売却益は 2014年から計上される見込みだとする。

 また今Q2には、設計・調達・建設(EPC)契約をサムスン電子と締結し、オンタリオにて130MW-DCの発電所の建設に入る。同プロジェクトは 2013 年第4四半期着工、2015年完成予定で、カナディアン・ソーラー最大のEPC契約であり、売上高は 3.01億ドルになる見込みだという。

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