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テラエナジー、みんな電力と業務提携

新電力会社のテラエナジー(京都市、竹本了悟社長)は10月1日、みんな電力と業務提携したことを発表した。販売する電力のほぼ100%を、みんな電力から調達する。同社は環境保全への貢献を謳っており、電源構成を公表するみんな電力を選択したという。

同社が提携先にみんな電力を選定した理由について、竹本社長は、「当社は手数料も含めた電力料金の内訳を公開するなど、透明性を重視している。供給する電力についても再エネ電力の割合を公表したいと考え、対応可能な電力卸売業者がみんな電力だった」と説明する。現在、FIT電力が7割程度を占めているようだ。

同社は昨年6月に設立され、竹本社長自身が僧侶であることから、寺院や檀家のコミュニティへの訴求を目指してきた。みんな電力と業務提携し、今年6月から電力供給を開始。現在竹本社長の所属する宗派の活動の盛んな中国地方での営業を強めている。契約件数は広島県と山口県で60件程度を数え、寺院が半数以上を占めるほか、檀家や地元飲食店などからの引き合いを得ている。

電力料金は市場価格に連動する仕組み上、夏場など電力需要の増す時期に料金が高騰するが、今年8月の実績では、中国電力よりも低価格を維持したという。竹本社長は、「顧客が電力料金の変動を意識すれば、需要の平均化が進む契機になるはず」と展望を語る。

来年1月に関西電力管内で電力供給を始める予定で、以降九州電力や東京電力の管内にも展開する計画だ。

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