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SMA、小型PCSなど新機種

来春発売へ

来年発売予定のサニーボーイ5.5kW機(左)と発売予定の分散型PCSは重量100kg程度だが、着脱式ハンドルにより人力で移動可能(右)

PCS世界大手独SMAの日本法人、SMAジャパン(東京都港区、今津武士社長)は、来春を目途に出力5.5kWの新型PCSを発売する。低圧太陽光発電所向けの製品で機能を絞った。これにより従来の4.5kW機と5.4kW機は販売を停止する予定だ。

同製品は小型機『サニーボーイ』の新機種。防水性能IP65や重塩害対応は従来機の性能を引き継ぎ、高出力化を実現、過積載率も250%と従来機より高い。

新機種の特徴は自立運転機能や本体の液晶画面を搭載しないこと。SMAジャパンは「事業用の低圧太陽光発電所での採用を想定し、機能を必要最低限に省いた。これによりコストダウンを図った」と説明する。

さらに同社は、今回の新機種の利用者に対し、SMAが無償で遠隔監視を行うサービス、『スマートコネクト』を使用できるようにした。これは一般の発電量監視に加え、重度の故障を検知した場合、現地確認の前にSMAが代替機を発送するというもの。同社は機能停止時間を短くして顧客の売電損失を低減するとしている。

新機種の発売は来春の予定で、今後は低出力の従来機の販売を廃止し、新設案件では5.5kW機を推奨するという。ただし、従来機のアフターサービスは継続する構えだ。

同社はこのほか、大型案件向けの分散型PCSも発売する予定だ。山間部や屋根上など大型PCSを設置しにくい場所での導入を見込み、直流1500V対応の143kW機の受注を今年11月から始め、同1000V対応の100kW機の試験設置を年内にも完了する予定だ。

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