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イーソル、小型の独立型蓄電装置発売

組込みソフト開発のイーソル(東京都中野区、長谷川勝敏社長)は2020年9月29日、太陽光パネルを搭載した独立型蓄電装置の新製品を発売した。従来品を小型にして持ち運びしやすくした。家庭向けなどに販売していく方針だ。

今回商品化された独立型蓄電装置は、26㎝×26㎝×30㎝の立方体型で、底面を除く5面に出力7.6Wの太陽光パネルを1枚ずつ計5枚搭載。内部には蓄電容量22Ahの鉛蓄電池を内蔵し、パネルで発電した電力をため、USBポート2口とAC100Vコンセント1口から電力を供給する仕組みになっている。

重さが約11㎏。持ち運びが可能で設置工事は不要なため、集合住宅のベランダなどに容易に設置できる。非常用電源のほか、平時には人感センサ付き照明器具の電源などに利用できそうだ。

新製品は19年12月に先行発売された独立型蓄電装置の小型版。先行品とともに、同社と東京大学大学院特任教授でドリームサイエンスホールディングスCEOの平藤雅之氏が共同で開発した。

先行品は、外形寸法が51.8㎝×52.8㎝×56.3㎝で、底面を除く5面に出力32Wの太陽光パネルを1枚ずつ計5枚搭載。蓄電容量36Ahの鉛蓄電池を2個内蔵している。

農業用センサなどIoT(モノのインターネット化)機器の電源のほか、ボックス内に備蓄品を保管できるスペースがあるため、避難所や建設現場の非常用電源に利用できるという。

山田光信取締役センシングデバイス事業部長は、「蓄電池やパネル出力などをカスタマイズすることも可能だ」としたうえで、「先行品の販売後、小型版の要望があったことなどから今回の新製品を開発した」と経緯を話す。

新製品は、名称が『ソーラーキュービクルミニ』、定価は15万円。先行品は、『ソーラーキュービクル』、同32万円である。

『ソーラーキュービクル』。内部に備蓄品を保管できる(左)。『ソーラーキュービクルミニ』。 26×26×30㎝と小さい(右)

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