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エリーパワー、蓄電設備のAI自動制御サービス開始

蓄電池ベンチャーのエリーパワー(東京都品川区、吉田博一会長兼CEO)は2020年10月1日、蓄電設備のAI(人工知能)自動制御サービスの提供を開始した。設備を効率的に運用し、経済性の向上に寄与する。

同社は20年4月以降に設置した特定の設備を対象に今回のサービスを提供する。HEMS(家庭内エネルギー管理システム)やルーターなどの機器を追加せず、無料で利用できるようにした。各家庭の電力使用量や太陽光発電量を予測したうえで、電力料金プランなどの情報を組み合わせて蓄電設備を自動で制御し、光熱費の削減に寄与する。利用者は、割安な深夜電力を蓄えて昼間に使用したり、太陽光発電の余剰電力で給湯器を沸かしたりできるようになる。

同社は、気象情報をもとに翌日に台風や大雨による停電のリスクを検知した場合、蓄電池に充電して備える停電予測制御機能もサービスに含めた。

同社はこれまでに累計5.2万台以上の蓄電設備を出荷。独自に家庭内のエネルギー情報を蓄積してきた。それらの情報を利用し、新たなサービスの開発に至った。

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