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再エネ誌上見本市2026秋
サステナブル地盤再利用協会 系統用蓄電所向けに地盤保証付きの設備基礎設計を提案
系統用蓄電所の建設が活況を迎えているが、設備基礎に関する新技術も出てきた。その一つが、サステナブル地盤再利用協会が提案するUPG(アップグレード)設計で、もともとは住宅の建替時における地盤改良体の再利用を目的に考案された設計技術だ。協会は、地盤沈下や不同沈下を防ぐ仕組みまで盛り込んだ設備基礎の設計手法として、蓄電所向けにも応用している。
具体的には、蓄電池や受変電設備など設備の設置を検討している土地の地盤調査報告書と現況測量データをもとに、協会が地盤判定と基礎設計を実施する。その結果、たとえば、地盤改良が不要な場合はキャストイン工法を採用することもあれば、設計に基づく表層改良を施したうえで通常よりも小さなコンクリート基礎を選択することもある。いずれにしても、地盤に合わせた適切な基礎設計を選択していくのがUPG設計の特色でもある。
そのUPG設計の特徴と言えるのが、協会が設計審査や品質確認の仕組みを講じているゆえに、長期に亘る設備基礎の地盤保証を受けられる点だろう。協会は、東北を地盤とする大手商社で損害保険大手の代理店でもあるカメイと連携し、UPG設計を用いた基礎工事の実施時に最長10年の地盤保証を付与できるようにしたのだ。協会員による施工かつ、協会による設計審査や品質確認、台帳管理などを含む所定の設計・施工・保証条件を満たす必要があるが、系統用蓄電事業にとってプラスに働くに違いない。
実際に蓄電所での採用も始まっており、これまでに3件の高圧蓄電所、1件の特高蓄電所で基礎工事が完了したという。蓄電事業者や開発業者、EPC(設計・調達・建設)企業や施工会社にとって新たな選択肢になるかもしれない。

UPG設計でキャストイン工法を採用した時の設置イメージ


