ヤブシタエネシス 壁面設置型太陽光のコスト低減実現

壁面設置架台『S-LINE』を使用して設置した建物
再生可能エネルギー設備を販売するヤブシタエネシス(北海道札幌市、森忠裕社長)は2026年4月6日、従来から販売していた壁面設置型の太陽光発電設備を改良したと発表した。施工性を高め、販売を強化する構えだ。
壁面設置型の太陽光発電設備は、屋根上設置型の太陽光発電設備に比べて設備代が高く、足場の設置費用がかかることから割高なため、普及していない。同社も24年4月に壁面設置型を商品化したが、設備費や施工費が高く、販売は振るわなかった。そこで架台を改良し、施工法を見直して部材点数や人工を削減。同社の試算によると、投資回収期間を10年以内に短縮できるという。
具体的には、架台を縦と横に組んでパネル裏面で固定する井桁式という施工法が主流であるのに対し、同社はベースフレーム上にパネルをはめて押さえ金具で固定するスライド式という施工法を採用した。同社電力事業部兼ソリューション事業部の庄司起弥氏は、「井桁式は、インパクトドライバーが裏手に入らず手間がかかるほか、うっかりネジを落としてしまうリスクもあるが、スライド式は施工性に加えて安全性も高い」としたうえで、「出力150kWの太陽光パネルの設置費で比べると、井桁式の試算値がkW単価36.2万円なのに対し、スライド式は同24.1万円だ。スライド式の投資回収期間は9年1ヵ月程度になる」とした。
メーカー問わずどの太陽光パネルも設置できるという。同社は積雪地域のほか、北傾斜や狭小屋根など設置制約のある都市部のオンサイト案件向けに提案を強めていく。

