椿本チエイン、オリックスや東芝とバーチャルPPA締結

埼玉工場の外観
動力伝動装置を製造する椿本チエインは2026年7月27日、オリックスや東芝と期間20年に及ぶバーチャルPPA(電力売買契約)を締結したと発表した。オリックスと東芝から調達した環境価値を同社の埼玉工場で使用し、同工場の使用電力の再生可能エネルギー比率を従来の58%から85%へ高める考えである。
椿本チエインは、オリックスと東芝を通じて、計12ヵ所の再エネ電源から年間約1500万kWhに及ぶ環境価値を調達する。具体的には、オリックスからは東京電力管内で順次稼働する計7.7MWの太陽光発電所が生み出す環境価値を、東芝からは物流倉庫の屋根に設置した6MWの太陽光発電設備の余剰電力が生み出す環境価値をそれぞれ調達していく。
椿本チエインは23年に二酸化炭素排出量の削減目標を設定した。30年度までに21年度比42%削減し、50年度にはカーボンニュートラル(炭素中立)を実現するというものである。ただその後自動車大手からの脱炭素化の要請を受け、25年にはモビリティ事業部における二酸化炭素削減目標の達成前倒しを決定。30年までに同事業部で使う電力の100%再エネ化を目指し、バーチャルPPAの締結に至った。
同社の埼玉工場では、モビリティ事業部の自動車部品製造における鋼の焼入れがあり、電力使用量が多い。そこで13年には自家消費用の太陽光発電設備を導入し、22年にはFIT非化石証書の購入を始めていた。
椿本チエイン常務執行役員本社部門本部安全・品質・環境担当の垪和伸光埼玉工場長は、「埼玉工場を先行事例として、他の事業所への再エネ導入も広げていきたい」と語る。

