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GSIクレオス 光透過型有機薄膜太陽電池の実証事業を開始

GSIクレオスが製造する光透過型有機薄膜太陽電池

繊維商社のGSIクレオスは2026年7月16日、北海道中富良野町とST−OPV(光透過型有機薄膜太陽電池)の実証事業に関する連携協定を締結したと発表した。同年7月2日には川崎市と共同研究を始めると発表しており、29年度内の国内生産拠点開設に向け開発を強めていく。

ST−OPVは、炭化水素系の有機化合物を用いた光透過性のある有機薄膜太陽電池。透過率30~40%でパネル変換効率は8%程度であるが、ロール・ツー・ロール方式による連続生産が可能と言われている。軽量で耐久性と遮熱性が高いことから、ビルの窓に後付けするといった用途開発が進むかもしれない。

GSIクレオスナノテクノロジー開発室の柳澤隆執行役員室長は「ST−OPVには創エネと省エネの両面の特徴がある。省エネによる電力代削減効果を含めた総合的な経済性を訴求したい」としたほか、「光の吸収波長を調整すれば、特定の植物の光合成を阻害しない太陽電池も開発でき、農業での活用も期待できる」と語る。

実証事業を行う中富良野町では農業用ハウスでの遮熱効果や発電性能の検証を行う。自治体や不動産会社のほか、車載用の展開を見据えて運送会社との実証事業も進めていく。

GSIクレオスは26年4月1日、ブラジルのパワー・ハーベスティング・ダイナミクス・セミコンダクターズ・インプレッソス(=PHD)と合弁会社、『ウロボロス・パワー・ハーベスティング』を国内で設立した。GSIクレオス51%、PHD49%の出資比率でST−OPVの製造販売会社として運営していく。

PHDは有機薄膜太陽電池の量産技術を持つ。GSIクレオスはPHDの技術を用いて国内で量産体制を築く。有機薄膜太陽電池の光電変換層に使用する高分子半導体材料はGSIクレオスが出資するカナダの事業会社から調達、フィルムや製造装置は国内メーカーを採用する。29年度に生産を始め、初年度1MW、5年後に100MWまで生産体制を拡大する計画だ。

光を透過し、軽く曲げられる特徴がある

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