タオケイ、監視装置 日本向け25%増
3000台150MW
中国監視装置製造のタオケイは、2019年における製品の日本向け出荷台数が3000台に達した。前期比25%出荷量を伸ばした。施工の簡易さと価格競争力を武器に新規顧客を獲得した。
19年は、出力換算で150MW監視装置を日本市場に投入したことになる。同社の陸剣州社長は、販売を伸ばした理由について、「当社の監視装置の設置工事を請け負った業者からの問い合わせが増えた印象だ。日本市場における知名度があがってきた」と見る。
同社の監視装置は、現場での施工のしやすさを重視した製品だ。小型の筐体1台がルータとデータロガーの機能を備え、設置者は、PCSと監視装置を接続した後、ウェブから必要な項目を入力するだけでよく、複雑な設定は不要という。
同社は14年に日本市場へ参入し、当初代理店を経由して製品を出荷していたが、17年に日本法人を設立し、販路開拓に本腰を入れた。
主に低圧太陽光発電所向けに製品を開発している同社は、価格競争力を武器に出荷台数を伸ばした。16年までの累計出荷台数は500台程度だったが、17年だけで2000台、出力換算で100MW分出荷。18年も2400台、120MW分監視装置を販売するなど、右肩上がりの成長を続けている。陸社長は、「来年も今期並みに製品を出荷していきたい」と話した。